Match Day

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大宮アルディージャに関するあれこれ

2019 MD17 レビュー ~祈るのです~

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結果 大宮3-1京都

 

 

0.はじめに

ご安全に!

 

労災の対応と保険の処理!

 

契約社員等の賞与の計算!

 

「忙しいよぉ~」とか言いながら、定時で帰るポンコツ上司の尻拭い!

 

と、最高の週末からの最高の1週間を過ごしてきたメキシコです。

 

試合を振り返りながら、何とか精神衛生を保ってあっという間に週末です。

 

今日はこれ以上深いことは言いません。皆さん、晴れを祈りましょう(笑)

 

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1.スカッド&嚙み合せ

ハレ晴レユカイ懐かしぃ~なんて思ったら、ハルヒって13年前のアニメなんすね。

 

俺ギリ10代じゃん(笑)もしかしてこれ読んでる人の中で知らない人とかいるレベル?

 

って話はどうでもよくて、17節のスカッド&嚙み合せです。

 

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この日はまさかの3-5-2の布陣。

 

その結果、念願の石川・三門の中盤が実現、キーパーに塩田、奥抜が先発出場となりました。

 

尚、笠原・山越は先日戦線離脱のアナウンスがありました。

 

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これは痛すぎますが、夏市場オープンまでまだ先ですので、とにかく現有戦力で凌ぐか謎の練習生と契約するしかないですね。因みに、今週はもう一つ大事なお知らせが。

 

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夏の大宣伝祭り。男は黙ってフォロー。(女性もね)

 

さて、今節は双方のサッカーがぶつかり合う、非常に面白い試合でした。

 

つっても、色々な方がこの試合に触れているので、今回俺はそもそもの所から話をしていきたいと思います。

 

多分、長くなると思いますが今夜寝る前、試合前にでも読んでみて頂ければなぁと思います。では行きましょう。

 

2.京都のコンセプト

さて、京都ですが今シーズンは中田一三監督のもと、非常に素晴らしいサッカーを繰り広げてます。

 

特に攻撃面が特徴的ですので、まずは、京都のレビュアーさん等の記事を参考に「どんな攻撃すんの?」って所から、(まぁ簡易的ではありますが)触れていきたいと思います。

 

1)基本布陣

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基本的にはCBがワイドに開き、GK+アンカー+両SBでビルドアップ。

 

前線はWGがワイドに開いてIH含め5枚で攻める、という所かと思います。

 

後述しますが、これに加えてアンカーがCBの間に降りるパターンもあります。

 

さて、この形ですが詳しい人は何となく分かりますよね。

 

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ポジショナルプレーと5レーン理論、偽SB等々。

 

そうペップグアルディオラです。

 

マンチェスターシティですね。

 

京都は、まさにそれとほぼ同様のコンセプトでチームを作ってきていると思われます。

 

この詳細については、京都のフレームワークを作っている、とめさんの記事を見て頂いた方が良いと思います。

 

www.tomex-football.net

 

という事で、相手を大宮で仮定して確認していきたいと思います。

 

2)コンセプト

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京都は後方でボールを保持しながら、攻撃の組み立てを行ってきます。

 

試合を観て分かったと思いますが、GKも前に出てきますし、SBは高い位置を取らず、内側に絞ったりして常にパスコースが出来るようなポジション取りをしてきます。

 

中途半端にプレッシングに行けば、すぐさまライン間等にボールを入れられてピンチを招きかねない。

 

そんなビルドアップ形態を敷いてきます。

 

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前線では、WGが大外に開いて相手WBを留めつつ、SB+IHとの△、それとCFの動き方によってDFラインの裏や、選手間の距離を広げてスペースを創出します。

 

アタッキングサードでの崩し方例については、上で紹介した動画を見て頂くと分かりやすいかと思います。

 

3.大宮の対策

1)もし5-2-3なら

さて、じゃあそういったサッカーをしてくる京都に対して、高木監督はどういう対策を取ったのか、という所です。

 

が、その前にもし「5-2-3」で守備してたらどうだったんだろうという事を想像してみました。

 

あくまで、足りない頭で考えた「想像」なので、こうじゃね?とかあれば言ってください。むしろ言ってくれた方が勉強になるので。

 

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5-2-3なら①

超攻撃的プレスをする前提で考えてみました。

 

その場合、ファンマがアンカーをカバーしながらGKにプレッシングしつつ、シャドーは両CBに入れさせない様にプレスするかなと。

 

3トップなんで、アンカーが降りてくる可能性の方が高いですけどね。

 

その場合はファンマがアンカーにプレッシング。

 

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5-2-3なら②

なので、ビルドアップ部隊は前線か高い位置を取らないSBにフィードするのはないかと。

 

それに対して、DHが一気にプレッシング。ボールサイドと逆のDHはアンカーを見るかなと思います。

 

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5-2-3なら③

そうなった時に、三門はSBを見るとして石川は相手アンカーを見つつ、IHも見ないといけないような状況に陥ります。

 

これを解決するには、どうしたらいいでしょうか。

 

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5-2-3なら④

色々と策はあると思いますが、分かりやすいのはWBとHVが相手WGとIHに対して圧力をかけることでしょうか。

 

DHも相手アンカーに行くことになると思います。

 

しかし、そうなると何となくもう分かりますよね。

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5-2-3なら⑤

そうっす、ボコボコとスペースが空くんす。

 

で、色んな所からボコられる可能性があると。

 

まぁ、実際はこんな上手い事スペースが出来るわきゃないと思いますけど(笑)

 

ただ一つ言えるのは、5-2-3で守った時には、相手中盤の3枚が非常に鬱陶しい訳ですね。

 

2)それを踏まえて5--2

そこで、高木監督は考えました(俺の想像)。

 

中盤を同数にすればいいのではないかと。

 

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リバプール級の3センター(俺の物差し)

という事で、5-3-2で守備すれば中盤を同数に出来るので、前線はボールを誘導して、サイドで奪取しやすくなる訳ですね。

 

恐らくこの布陣の狙いはそこだと思います。とりあえず、各ライン毎の守備(プレス)の役割で確認していきます。

 

①2トップの役割

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2トップの役割①

2トップはボールを「奪う」のではなく、追い込みたいサイドに誘導する係を担っていました。

 

例えば2CBでビルドアップした場合だと、上図のような感じ。2CBの場合は、2トップの片方がアンカーのコースを消しながらプレスしている事もポイントになります。

 

そうする事で、パスコースを限定させてしまう訳ですね。

 

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2トップの役割②

3バックの時はこんな感じでしょうか。

 

上図①、②のいずれも、ボールホルダーがパスした後に、近い方のCFがパスの出先にプレスしていく形だと思います。

 

②3センターの役割

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3センターの役割①

さて、じゃあサイドに誘導した後です。

 

サイドに誘導した後は、2トップの片方が迫ってきてますので、ボールホルダーはすぐにフリーの選手、この場合だとSBにパスを出さざるを得ない状況になります。

 

大宮としては、そこに狙いを定めてIH(三門)が一気にプレッシングします。

 

そして、アンカー(石川)は相手アンカーの対応する事で、中央のレーンには入れさせないようにしますが、ボールに近い相手IHが浮きます。

 

ここをどうするかという問題が出てきますが、これは一回置いておきましょう。

 

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3センターの役割②

相手が3バックの場合は、シンプルに2トップがパスの出し手であるCBにプレスしつつ、もう片方(奥抜)はアンカーを見る役割になります。

 

パスの受け手である相手SBに対しては、IH(茨田)が対応、相手IHは三門、石川が対応、みたいな感じかと思います。

 

基本的にはまず、ここで奪いたいという狙いがありつつ、最低限のタスクとして「前進させない」というタスクがあったかと思います。

 

見て分かる通り、非常に運動量が求められるこのポジション。

 

石川、三門と大宮が誇る鬼走るマン2人を配置させると、これも可能になる訳ですね。

 

因みに小島も運動量が多いですし、大山も結構いけます。

 

って考えると、現有戦力における大宮の守備的MFは3センターに適しているのではないか、と思ったり思わなかったり。余談ですが。

 

③5バックの役割

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5バックの役割①

さて、5バックについては図解を1つにまとめました。

 

まず、大外に開いているWGに対してはWBが対応する。これは何となく分かるかと思います。CFは中央のCBが対応。

 

じゃあIHですが、これはビルドアップの仕方だったり、ボールの位置だったりで変わってきますが、一番避けたいのは2CBビルドアップの際に、相手IHが浮く場合ですね。

 

この対応をHV、上図でいうと河面が担っていました。これは5-2-3でも基本一緒です。

 

但し、相手アンカーに対しては早い段階で石川が対応、ボールと逆のIHは茨田が対応している事で、パスの出し所をなくします。

 

そうする事でサイドで回収しやすくなり、またハーフウェイライン前後で奪う事が可能になるので、素早く攻撃に転じられるという訳です。

 

これが、各ライン毎の役割、タスクだったかと思います。

 

では、実際に1点目のシーンを例に振り返ってみましょう。

 

4.1点目のシーン

1)プレッシング

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1点目のシーン①

まず先ほどの様に、2トップがサイドに誘導するようにプレッシングをします。

 

ボールは左HVへ。そのタイミングで相手のIHとWGはボールを受けに下がってきます。

 

相手HVに入ったタイミングでは、既に茨田が次のパスコースであろう、SBへのプレスを準備しています。

 

CBに入ったタイミングでは出さないでGKにパスする等対応されてしまう可能性がありますので、あくまで準備段階。

 

同タイミングで石川が相手アンカーをマークします。

 

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1点目のシーン②

左HVがパスを出した瞬間に、茨田がプレッシング。それに連動する形で、下がった相手IHとWGに対して畑尾と奥井がプレスを掛けます。

 

SBは茨田が来る前に、前方のWGにパスを出しますが、出した時点で既に奥井が来てますので、WGはパスの出し所がなく、奥井に回収される。

 

というのが、1点目前のプレッシングになります。

 

2)ショートカウンター

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1点目のシーン③

ここから、少し図解が複雑になりますがご容赦ください。

 

奥井は奪ってそのままファンマにパス、それを右HSで受けたファンマは大外レーンに開きます。まずここで上手く相手DFを2枚剥がせたのがで大きかったですね。

 

また、奥井からパスが出そうなタイミングで、奥抜、石川は前線に走りこみます。

 

それに連動して相手DFも中央を固めに戻ると。

 

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1点目のシーン④

茨田はパスを出した瞬間にぺナ角付近まで駆け上がり、ファンマの神股抜きヒールパスを受けます。

 

この時点ではDFは同数で対応出来てます。

 

しかし、

 

  • 茨田が相手左HVをピン留めさせている。
  • 石川が少し下がる事で、相手アンカーを釣り出す。

 

ことで、左HVとアンカーの間にパスコースを生み出します。

 

そして奥抜が斜めにニアゾーンに侵入しようと試みます。

 

それを茨田が見逃さず、一発でパスを出し、見事危険なエリアに侵入することに成功。

 

奥抜は相手を引き付けながらも、上手くファーサイドの隅にシュートを決めた。

 

という流れです。

 

3項の2)で触れた通り、サイドに誘導して回収するプランのものと、前線からプレッシングを仕掛け、パスの出し所をなくした上で奪回、素早い攻撃に転じる事に成功しました。

 

ようやく、良いカウンター攻撃とニアゾーンに侵入する動きが見られました。

 

今シーズンの中でもかなり評価出来る攻撃となったのではないかなぁというのが、個人的な印象です。

 

ましてや決めたのがユース出身の奥抜という事で、河面のゴラッソ以上に満足だったサポーターの方も多いのではないでしょうか。

 

5.課題

しかし、良い事ばかりではありません。

 

失点シーン含め、5-3-2で出た課題が幾つかありましたが、その1つを取り上げてみたいと思います。

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京都の対抗策①

1点目を取った後、13:50頃のシーンです。

 

まず、この時は右WGがかなり低い位置まで降りて、後ろ5枚でビルドアップを図ります。

 

1度右SBが大外に持ち出しつつ、CBを経由しながら逆サイドへ振る事で、大宮の守備を揺さぶります。

 

揺さぶった所で、CBが2トップ脇にドリブルで持ち出します。図解だと分かりにくいですが、実際はファンマがプレスしても間に合わない位置でした。

 

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京都の対抗策②

さて、大宮の守備の原則を考えると茨田はSBにプレスする役割です。

 

しかし、2トップ脇にまでCBがボール持って前進してくるとそうもいきません。

 

理由は単純で、縦に通されてしまうからです。

 

じゃあ、CBにプレスすれば?って話ですが、そうするとSBに出され一気に前進を許してしまいます。

 

つまり、CBが持ち出してくると、大宮のIHに迷いを生じさせることが出来るのです。この状況で、茨田は立ち往生してしまった。

 

その背後にいるIHはやや中央に寄り、パスを受けるフリをして1タッチでCFにまでボールを入れさせます。

 

この崩しで、1発でライン間に侵入を許してしまいました。(結果的にはボールを奪取する事に成功していますが)

 

試合全体を通してみても、ライン間への侵入に対して上手くいった例の1つだったと思います。

 

この様に、2トップの誘導が効かない(或いは積極的にプレスをしない)と、CB等が持ち出してくる事で、局地的に数的不利な状況に陥り、プレスが出来なくなってしまいます。

 

前線5枚での崩しパターンを持っている京都に対して、この状況を作ってしまうのはいただけない。

 

特にこのシーンは1点リードした直後。得点前と比較するとプレス強度が低下している様に見えました。

 

数的不利な状況に追い込まれないための対策、それに付随して早い段階でリードした場合の守備の仕方等々、3センター故の問題点ですね。

 

今後も3センターを使う可能性があるのであれば、早いうちに改善した方が良いと思われます。

 

6.おわりに

さて、だいぶ長くなりました(笑)

 

今回は京都の攻撃ビルドアップと、それを高木監督がどう破壊したのか、ということについて考えてみました。

 

次の岐阜も、ボールを保持したいタイプのチームかと思いますが、監督はこう話しています。

 

www.ardija.co.jp

 

京都戦で5試合ぶりの勝利を挙げることができましたが、気を緩めることなく良い準備ができたと思います。ケガ人が出てきた中で、若い選手も含めて、もちろんスタッフのサポートも含めて、良くやってくれています。京都戦では良い守備ができましたし、あれくらいをベースに継続していければと思います。

 

 

ボールを大事にするという大きなくくりで言えば、岐阜は京都と似ているかもしれません。しかし、実際の戦い方は全く違います。パスをつなぐ際の選手同士の距離感が近いのが特徴で、良い守備ができれば得点チャンスにつなげられると思います。

 

要は、京都とは違うのでプレッシングの方法等は変えるかもしれないが、インテンシティ(プレー強度)は変えない。

 

ということかなと思います。

 

今節は、監督の戦術が最もハマり、また体現したいサッカーが垣間見れら試合だったかと思います。

 

徐々にですが、高木監督がやりたいサッカーが見えてきた感じがしますね。

 

さて、次節勝てば一時的に首位に立つ可能性もあるようです。

 

まずは天気を祈りましょう

 

そして、勝ちましょう!(笑)

 

以上

 

※ちなみに、岐阜戦レビューはお休みします。もしかしたらヴェルディ戦も?「トリセ2(脱字じゃないよ)」ことフレームワーク作りに注力したいので。すんません。ただ簡易的にやるかもしれませんので、その際は是非見て下さい!

 

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大宮アルディージャ大好きな人たちの集い「大宮戦術談議会」という会を開いてます。上記がメンバーのブログです。戦術談議会と言っても結局楽しい飲み会です。大宮で語らいたい人。一人で見に来てて仲間が欲しい人。老若男問いません。興味あるかたはお声がけ下さい。

 

2019 MD16レビュー ~Not Afraid~


【公式】ハイライト:アビスパ福岡vs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第16節 2019/6/2

 

結果 福岡1-1大宮

 

 

0.Not Afraid

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ご安全に、メキシコです。

 

今週はちょっと忙しかった関係で、前置きは特にせず、さっさと本題に進みたいと思います。

 

3試合連続ドローの中、サポーター含めてそろそろ勝たないとなという雰囲気の中、結局また引分け。

 

負けなしは継続中であるものの、足踏みが続いている状況です。

 

まぁ足踏みとはいえ少しは前に進んでいる訳ですが、次節絶好調の京都と試合ですので、正直勝ちたかったところ。

 

そんな試合を簡単に振り返りつつ、今日は失点シーン中心に考えてみたいと思います。

 

1.試合概要

1)スカッド&嚙み合せ

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今回から縦にしてみました。

 

大宮は左HVに河面を戻して、左WBに吉永。DHに小島、三門、STにバブンスキーと大幅にメンバーを入れ替えてきました。

 

注目は吉永、そして俺と同い年であり推しである三門。

 

完全にファン視点ですが、もっと出番増やして欲しい・・・(笑)

 

噛み合わせ的にはやはり相手のトップ下が自由に動き回れるので、この辺が厄介な感じでした。

 

実際、失点シーンでもトップ下の存在が効いてきます。

 

2)試合を簡単に振り返ろうのコーナー(主に攻撃面)

試合自体は文章と一部図解で、簡単に振り返ります。

 

前回の投稿で考察した通り、この試合の大宮は主に2つの攻撃プランで得点を奪おうと試みます。具体的には、

 

(ボール保持時)

 中盤を飛ばしDFラインからWB、CFにフィード。一気に前進。

 

(ボール非保持時)

 (超)攻撃的プレッシングで奪回→ショートカウンター

 

具体的に確認しましょう。

 

①ボール保持時

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動画の1:13頃のシーンを見て下さい。前半から何本か前線にボールが放られてますが、このシーンが一番ハマってたと思います。

 

吉永の動き出しが非常に素晴らしく、上手く相手の裏を取り、ボックス内への侵入に成功します。

 

この動きが出来るなら、当面WBで見てみたいと思わせる動きでした。

 

但し、決定機には及ばず。前半も菊地→奥井に高精度フィードが蹴られるものの、前回の記事でも記載した「崩しのパターン不足」が影響します。

 

ビルドアップの方が時間がかかりそうなので、当面は一気に前進させてしまう、というの形になろうかと思います。

 

アタッキングサードでの工夫はそろそろ欲しい所です。

 

②ボール非保持時

俺の前回の考察すごくね?

 

って思うくらい、ボール非保持時は超攻撃的プレッシングから奪回→ショートカウンターをしかけます。

 

中でも、上手くハマったのは以下のシーンでしょう。

 

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DFの横パスをスイッチにして、バブ・吉永・三門が連動してプレッシングを仕掛けることに成功しています。

 

特に、三門は自分のマークがありつつ、相手がピッチ内に背を向けたタイミングでそれを捨て、吉永と2人でボール奪取。

 

その後、一度はパスを取られかけますが吉永が素早く切り替え再奪回に向かい、結果バブンスキーに渡る(以後割愛

 

という流れ。

 

特に前半はプレッシングが結構ハマっていました。

 

一方、こちらも奪ってからなかなか崩せず。

 

奪回に成功しても、カウンターの設計がまだ構築出来ていないことから、なかなか得点を奪う事が出来ません。

 

結局、得点はセットプレーからでした。

(セットプレーについては、もう少し勉強させてください)

 

しかし、この1点3試合ドローという状況が、大宮の守備を狂わせることとなります。

 

その事について、次項で少し考えてみたいと思います。

 

2.自然な流れ

1)失点シーンの確認

まず、失点シーンを再度確認してみましょう。

 

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図1

 

パッと見ると、大外の大外、超大外を石原に抉られた時点で負け、みたな印象を受けます。

 

大宮は、ライン間に縦パスを入れられないように、中央を固めます。

 

つまり、サイドに誘導したい。

 

しかし、シャドーに位置した石川と超大外の石原までの距離が絶妙で、石川が間に合いません。

 

となると、その奥には奥井が待ち構えてるハズですが、松田の相手中のため出足が1、2歩遅れてしまいます。

 

その隙に、石原が一気にサイドの深い位置に侵入しようとドリブルを試みます。

 

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図2

大宮DFラインも、福岡の絶妙な配置に身動きが取れず。

 

奥井も最後は追いつきそうでしたが一歩及ばず、クロスを入れられる失点という流れでした。

 

サイドに誘導して、そこを抉られてはどうしようもないなぁ…。

 

と初見では思いましたが、そもそも後半はどうも守備が中途半端。

 

もしかして他に要因が?

 

という疑問がふつふつと沸き起こり、よし、後半の守備に着目してみるかぁ。

 

と言うことで今に至ります。

 

失点シーンが大宮から見て右側からだったので、右側の守備に焦点をあてて確認していきたいと思います。

 

2)60分前後の守備

まず、失点から少し遡ってみます。

 

57分頃のシーンですが、この時の大宮の守備をざっくりまとめると以下の様になります。

 

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図3


基本的にシャドーが中央を制限しつつ、サイドに誘導した所をWBが取りに行く。

 

というのが原則だったと思います。

 

また、相手SBの対応はWBが行うこととなっていたと思います。

 

しかし、それ故にWB裏を大きく明け渡し、そこを起点に深い位置に侵入されます。

 

また、その数分後にはSBが高い位置を取る事で以下の様な状況となります。

 

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図4


今度は大きくHSを空ける事となり、WBが相手SBを見る事を上手く利用された感がありました。

 

3)70分前後の守備

そして、そこから10分後。

 

60分頃の反省を活かしてか、シャドーが相手SBを追いかける役を担い、WBは積極的に前に行かず、構えて守備する方法を取ります。

 

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図5


こうする事で守備の重心は後ろに重くなりますが、DF5枚が待ち構えている様な状況になりますので、DFラインにボコボコとスペースが空く状況は避けられます。

 

一方で、図6のように前5枚が逆サイドに寄った際にサイドチェンジされると、右シャドー横のスペースが空く事から、一気にディフェンシブサードまで運ばれます。

 

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図6

正直あまり宜しくない状態ではありますが、1点リードしていて残り20分という状況下に於いて、自然とそうなってしまうことは理解出来なくはありません。

 

俺なら全く上がらなくなるね。ウイイレでそうしてるもん。

 

4)お気付きだろうか

そうした中で本項の1)に戻る訳です。

 

相手に絶妙な配置をされ、僅かな隙をついて失点してしまいました。

 

こうして時系列で見ていくと、前半は前プレ、後半途中までは縦パスを制限しながらサイドで奪いに行く姿勢がある中で、最終的には引いて守ってしまうという、後ろの重くなっていく流れがあります。

 

しかし、恐らくそれは高木監督の指示ではないでしょう。

 

俺は、ここ数試合の結果とこの状況がそうさせてしまったのではないかと考えます。

 

何故そう思うか、その理由を次項で考えてみましょう。

 

3.高山・石川投入の意図と失点の原因

さて、2項では右サイドを中心に見ましたが、その間の左サイドは途中交代の高山が入っていました。

 

そして、右サイドの状況とは違って、左サイドは70分前後になっても自陣中盤までプレッシングしに行く姿勢が見られます。

 

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図7


そして失点前の75分には石川を投入。

 

これは推察ですが、高木監督は

 

前から行きたい

 

という意図を込めてこの2人を投入したのではないかと思ってます。

 

実際に、石川投入後にも以下の様なシーンがありました。

 

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図8


後ろ・・・こない・・・(笑)

 

確かに、下手にプレスに行くと剥がされるリスクはありますので、非常に難しい判断ではあります。

 

監督の意図とは裏腹に、選手達は予想以上に失点を恐れていたのだと思います。

 

再び失点シーンに戻ってみましょうか。

 

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図9

それを察したのか、石川は前から行かず。

 

でも前から行きたい、みたいな。そんな感じに見えました。

 

結果、相手SBとの距離が絶妙な事に。

 

それプラス、ファンマとの距離ね。遠いわ(笑)ファンマもプレスかけてる意味ないという・・・。

 

そこから、2項で記載した通り失点したわけですが、要は、

 

  • 監督は最後まで自分たちで仕掛けに行って欲しかった。
  • 選手達はどうにか勝ち点3を手にしたかった。

 

事が、守備を中途半端にさせ、結果その曖昧な部分をつかれて失点してしまったのではないでしょうか。

 

何故〇〇を出したんだ!

 

とかではなく、こうした指揮官とピッチ内の思い違いが、引分けをとなってしまった原因の主たる部分なのではないか。

 

というのが俺の意見です。

 

4.怖くなんかない

さて、そうした中でいよいよもう明日に迫ったホーム京都戦。

 

京都、絶好調です。

 

小屋松、ヤバいです。

 

なかなか難しい状況が続く大宮ですが、今週は完全非公開で練習をしてきましたので、何か秘策も仕込んでいるかもしれませんので楽しみです。

 

以下、高木監督のコメント(抜粋)です。

 

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具体的に何かを大きく変えるつもりはありません。攻守ともに自分たちからアクションを起こすプレーが少し薄れてきていると感じますし、だからこそ結果が出ていないのだと思います。選手には、自分が持っている以上の力を出してほしいし、ピッチに倒れ込むぐらい戦ってほしい。私は根性論が好きではありませんが、前提としては絶対に必要な要素だと思います。

 

例年以上に、今年の明治安田J2は非常に難しいリーグになっていて、今までと同じように戦っていたら結果は出せない。勝つためには、試合に出ているか否かに関係なく、選手全員が統一感を持って戦い続けることが必要です。特に結果が出ないときに、どういったことができるかが重要なポイントでしょう。クラブのために、応援してくださる方々のために、京都戦に勝つことだけを考えて臨みたいと思います。

 

このコメントを見る限り、後半の失点に至るまでの原因を高木監督は理解しています。

 

理解している故に、前節終了後インタビューでイラついていたんでしょう(笑)

 

これじゃダメだよと。

 

MD15の考察で書きましたが、J1で勝てることを基準に置いた場合には、確かに引いて守っているだけでは通用しません。

 

あそこで守りに入ったことが、監督的には許せなかったんでしょう。

 

コメントの通り、何かを大きく変える事はないと思います。

 

セットプレー等では仕込んでいる可能性もありますが、攻守の原則の再確認、そして恐らくメンタル的な部分を相当言い聞かせているものと思われます。

 

コメントでいう統一感の部分。

 

意思統一さえ出来れば、俺も問題ないと思ってます。

 

 

さて、こうした高木監督の手腕をはじめ、クラブの様々な取り組みをみていると、大宮はクラブとして何を変えようとしているのではないか、と感じています。

 

怪我人の続出など不安になる要素は多々あります。

 

しかし、負けを恐れずにチャレンジしなくては何も進みません。

 

何かを変えようとするときには、必ず痛みも伴います。

 

ドローという、ある種無傷でいられることはまだ幸いなのかもしれません。

 

色々と意見はあると思いますが、ここは耐える局面だと思います。

 

個々の能力は十分。怖くなんかありません。

 

我々サポーターも今一度気を引き締めて、次節に臨みましょう。

 

次は勝つ!

 

以上

 

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大宮アルディージャ大好きな人たちの集い「大宮戦術談議会」という会を開いてます。上記がメンバーのブログです。戦術談議会と言っても結局楽しい飲み会です。大宮で語らいたい人。一人で見に来てて仲間が欲しい人。老若男問いません。興味あるかたはお声がけ下さい。

2019 MD15から見る考察 〜高木アルディージャ:破〜


【公式】ハイライト:柏レイソルvs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第15節 2019/5/26

 

結果 柏1-1大宮

 

 

0.身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ


エヴァ 1シーン③

 

ご安全に、メキシコ・マリ・イラストアリスです。

 

今回は真面目モードだにゃ。

 

試合の方は優勝候補相手にアウェイでドローに持ち込む展開と、結果だけ見ればとりあえず最低限の成果を上げた試合。

 

内容もアグレッシブな戦い方で、なかなかのグッドゲームやんけというのが初見での印象でした。

 

しかしその後、我々談議会連中を大いに悩ませることになろうとは、この時は誰も気付かなかったのであります。

 

既に他の者が記事を上げてますので、大凡は分かっている方もいらっしゃるとは思いますが、一体何が起きたのか。

 

そして、メキシコはこの試合をどう結論を付けるのか。

 

簡単に試合を振り返りながら書いていきたいと思います。

 

今回は希望的観測な推察に近い内容ですので、それでも良ければ暇つぶしにどうぞ。

 

ただ、是非皆さんも考えるきっかけにしてみて欲しいなと思います。

 

1.ここまでの高木大宮

振り返る前に、高木大宮のスタイルを確認しようず。

 

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そんな時に便利なトリセツですが、流石にこれ読んで、さらに本記事読んで・・・だと疲れると思うので、ざっくり纏めると以下。

 

  • 攻撃は3-2-5、4-1-5でビルドアップ、HV、WB、STの連係が多いよ。
  • 守備は敵陣では5-2-3でプレッシング、プレスのタイミングは横パス等タイミング次第、サイドに誘導するよ。
  • 自陣では5-4-1でブロック守備。スペースを与えないよ。
  • カウンター対策(ネガトラ)はそこまで設計はされてないかもしれないけど、一応予防線的なのは張ってそうだよ。
  • こちらのカウンター(ポジトラ)が仕込まれてる様子は見受けられないよ。

 

という事です。

 

皆さん、まずこれを頭に入れておいて下さい。

 

2.柏戦レビュー

1)スカッド&嚙み合せ

ってことでスカッド&嚙み合せは以下の通り。

 

f:id:mexicorange:20190601034235j:plain
 

大宮は前節からの変更はなし。柏については、江坂の出場が予想されてましたが、実際は瀬川でした。

 

まぁ結果的には瀬川で良かった、という所でもあります。

 

それにしても、オルンガ・クリス・江坂or瀬川って強烈すぎますね。

 

何でJ2いんのこいつら(笑)

 

2)試合全体を通した大宮の戦い方

本項については、大体他のメンバーが書いている内容なので、振り返り程度に見て下さい。

 

①攻守共通事項 「超攻撃的プレッシング」

まぁもう再三語られているので分かっていると思いますが、大宮はしょっぱなから敵陣でプレッシングをかけ、ショートカウンターを狙ってきます。

 

 

f:id:mexicorange:20190601034300j:plain

図1

 

特徴的なのは、大宮のWBがかなり高い位置にまでプレッシングをかけていく点。

 

どうも柏はプレッシングを受けることが苦手のようで、その点は大宮側もスカウティング済。

 

所謂、超攻撃的プレッシングで柏を困惑させます。

 

 

ただ厳しかったのが、プレッシングがハマる時間帯はあったものの、そこから良い攻撃に繋がるシーンがあまり見られなかったこと。

 

あわせて、これまでカウンターで効果的な攻撃をしたことがほぼ無い大宮が、何故この形を取ったのか、という疑問が発生します。

 

この試合も、カウンターといえばこのシーンくらいでしょうか。

 


5/26・柏戦 42分 中盤でボールを奪った #15大山 のパスから #28富山 がヘディングシュート

 

またプレッシングの反作用とでも言いますか、次の通りスペースを晒していることにもなり、珍しくリスクを背負った戦術を採用してきた高木監督。

 

f:id:mexicorange:20190601174253j:plain

図2

 

図2の様に、河面が相手WBにつくことで当然その背後は狙われます。

 

上手い事カバーし合えれば問題ないですが、結果中央やHSががら空きになってしまうなど、このシーンに限らず怖いシーンは多々ありました。

 

②攻撃面 「ロングボールと敵陣での攻撃」

また、中盤を経由せずにロングボールで一気に前方に繋ぐシーンも見受けられました。

 

f:id:mexicorange:20190601174413j:plain

図3

 

ここから、サイドで崩そうと試みますが、敵のマークが厳しく防がれてしまいます。

 

やはり、従前の課題である崩し方のパターンが不足している分、敵陣に入ったところで結局は行き詰まりを見せてしまう。

 

ここは非常に問題かなと考えます。

 

③守備面「きたねぇ5-2-3」

上記①で記載した通り、敵陣では5-2-3の形で攻撃的なプレッシングをかけてきます。

 

では、自陣ではどうだったか。

 

前線からのプレッシングを含めて、この試合の大宮はマンマーク気味の守備をします。

 

結果として、いつもなら自陣で綺麗な5-4-1が出来るところが、この試合はきたねぇ5-2-3気味になっていた、とでも言ったらいいでしょうか(笑)

 

f:id:mexicorange:20190601174128j:plain

図4

ただこの形は、前から行きたい所が、実際は柏に押し込まれてしまったという側面(WBが高い位置を取る等)によるものが大きいと思われ、試合全体の守備コンセプトとしては、スペースが出来ることを許容した上で、

 

とにかく奪いに行け(そしてさっさと攻撃に出よ)。

 

というものだったんだと思います。

 

3)その中での光明

とは言え、可能性を感じなかったのかといわれると、まぁあまり感じなかった訳ですが(笑)

 

でも、0%ではないんですね。

 


5/26・柏戦 16分 #28富山 のクロスから #10元紀 がダイレクトでシュート

 

このシーンですが、富山がサイドに流れて起点を作ることでチャンスが生まれました。

 

また、88分にも今度はファンマがサイドに流れて起点になるシーンもありました。

 

CFがサイドに流れることで、当然ながらマークはズレますし、スペースが生まれる可能性が高まります。

 

これにより、15分のシーンの様にチームで一番の決定力を誇る大前が空いたスペースに入り、中央でボールを持つシーンが多くなる=得点機が増えるのではないかと考えます。

 

これまでも何回かこういったシーンはありました。今後の発展に、少し期待をしておきましょう。

 

3.疑問点

さて、この項以降は考察の時間。皆さんも一緒に考えてみませんか。

 

まず、高木監督にはどのような印象がありますか。

 

リスクマネジメントが上手い監督、というのが俺の印象です。

 

であれば、今節は談議会各メンバー及びこの記事で書かせてもらった戦術を取った方が、リスクが少ないと踏んだと考えるのが妥当でしょう。

 

その具体的な理由は、Zdenko氏のブログでほぼ明確に語られていると思います。

 (これから投稿されるっぽいので、是非)

 

note.mu

 

一部内容見たけど、教授→名誉教授に格上げやな。

 

こうした内容を、めちゃくちゃ嚙み砕いて言語化したくなる俺氏ですが(馬鹿なので)、要は柏の設計された攻撃(秩序)に対し、大宮は「自らの弱点を最小化」するべく、リスクを許容した上でカオスな展開に持ち込もうとした。

 

と、いう事だと思います。

 

一方、全く解せない点が1つ。それは、もの凄いシンプルなことで、

 

それで本当に勝てると思ったのか?

 

という、勝敗に関すること。

 

今節はこれまでの戦術とは違うプランを選択してきました。

 

つまり高木監督の中での勝算は、「カオス>ここまで積み上げてきた戦術」だった。

 

確かに、ビルドアップに難がある大宮。押し込まれると、攻撃出来ずに殴り続けられる可能性は、大あり寄りのあり。

 

一方、他チームを殴り続けてきたものの、点が取れないのが柏。

 

結局、この試合は柏に19本ものシュートで殴られまくってますし、見た通り非常に危険なシーンも目立ちました(が、1得点)。

 

対する大宮は、あまりチャンスを作れず。前述の通り、リスクを許容した結果、下手すりゃ負けてました(が、引分け)。

 

また、この戦術に長けた選手を前線に配置したかというと、富山くらいでしょう。

 

目に見えて分かる大宮の課題は、

 

 

と、攻撃面による部分。

 

故に、高い位置で奪って即時攻撃に繋げたかった。これは分かる。

 

一方、強みはなんでしょう。

 

中央を制限しながらサイドに誘導するプレッシングと、自陣でのブロックを併用した、比較的安定感のある守備です。

 

つまりこの試合は、

 

弱みを打ち消すために、強みも捨てた

 

という事になります。

 

そうまでして、対柏用の戦術(戦術的な精度は、積み上げてきたものより劣る)を選択する必要があったのか?

 

それは妥当だったのか?

 

であれば、今まで積み上げてきた戦術で、双方のスタイルウォーズに持ち込む事も出来たのではないか?(或いは、柏用戦術との併用)

 

と考えたときに、この謎はもしかすると戦術面だけでは紐解けないのではないか?

 

等と思い始め、現在6日目。

 

ようやく、降りてきました。

 

俺の中で納得させることが出来たので、次項に纏めたいと思います。

 

4.考察 -守破離

 1)どうも引っかかる

元を辿ると、ずっと引っかかっているそもそもの原因は公式のプレビューからでした。

 

www.ardija.co.jp

 

以下、高木監督のコメントです。

 

(チームの状況について)

ここまで、リーグ戦の3分の1を終えました。序盤の結果で考えればスロースタートとなり、私のキャリアの中で初めて、入りが良くないシーズンでした。これまでのクラブではスタートダッシュを意識し、開幕戦に合わせて調整していましたが、個人の能力が高い大宮では、70%くらいの出来で開幕を迎え、シーズンを通してチームを成長させていこうと考えていました。選手同士のプレーがかみ合っていくことで、結果につながっていくはずだという考えです。 

 

(柏戦について)

柏は非常に力があるチームですが、誤解を恐れずに言うと、戦いやすい相手だと思います。互いに狙いとする戦い方が整理できていて、特長をつぶし合うような展開にはならないはずだからです。相手の特長を把握した上で実際に対峙し、相手のクオリティーやプレースピードなどに対応できるかの戦いになるでしょう。得点数こそ少ないとはいえ、撃陣は非常に強力なので、しっかりと対応したいと思います

 

高木監督は、シーズンを通してチーム作りをしていこうと考えてます。

 

その中で、柏戦については互いの特徴を潰すのではなく、それに対峙する戦いになるだろう、と見込んでいました。

 

確かに、柏の特徴には対峙しました。

 

ただ、こちらの特徴は出していないことから、コメントの整合性が取れないなぁと感じていました(まぁ、考えようによってはこのコメントから戦いが始まっていた、とも取れますが)。

 

どうにも引っかかったまま、宝くじ当たんねえかなぁ、仕事辞めたいなぁ等と思いながら、幾日か経過。

 

あれ、フレームワークとか作ろうとしてるけど、そういえば高木監督ってどんなサッカーしたいんだ?理想は?

 

という、今更な疑問が浮かんできます。そこで、一回最初に立ち返ってみました。

 

2)PSM松本山雅戦と高木監督の理想

この日は今節と真逆、極寒の中での試合でした。結局この試合用に買った長靴はこの日を境に履いてません。

 

ところで皆さん、内容覚えてますか?忘れた?ああ、俺もだぜ。

 

note.mu

 

※なんか久しぶりに見ると、心なしか初々しさを感じますね。

 

PSMは、キャンプ中に落とし込んだ内容がどの程度発揮出来るか。またファンへのお披露目も含めた、ある意味色々出来る場でもあります。

 

この試合では、攻撃面ではファンマのサイドに流れる動きや、2試合目のWBの攻撃参加、謎の練習生等が見られましたが、全体としてはプレスがハマらずDH脇を使われ、守備がかなり不安視されてました。

 

しかしそれ以降、自陣で5-4-1になる事、プレスのかけ方を改善する事で、結果的に安定感をもたらします。

 

これも初めから上手くいった訳ではなく、当初はライン間を使われる等の問題がありました。そういった課題は、試合を重ねるごとに徐々に改善されます。

 

1シーズンの中で行うチーム作りとしては、正しい文脈を経て今に至っている訳です。

 

一方、高木監督が目指す戦い方について。

 

シーズン前のインタビュー記事があります。

 

www.sponichi.co.jp

 

以下抜粋、

 

(どんなサッカーを目指しているのか)

J1でも戦えるチーム」に基準を置いていて、「J2のプレーでなく、J1の基準でやってほしい」と、選手にも言っている。例えば守備では、前線からボールを取りに行くのか、真ん中でセットして守るのか、リトリートして引いて守るか3つあるが、できるだけ高いレベルのプレーを求めていきたいので、最初からリトリートはあり得ない。そうしないとJ1に上がっても戦えないし、チームとしての力にならない。

 

(選手に求めること)

サッカーとしては、常にアクションを起こして攻める、守る、自分たちが動いてゲームを支配すること。精神的には常にチームを考えてほしい。これがないと、チームは勝てない。

 

(監督の理想のサッカー像)

「相手を閉じ込める」というもの。相手のコートでゲームを進め、ボールを取られた瞬間に取り返してまた早く攻める。こうして攻守の切り換えを素早くすれば、ボールを保持する時間が長くなる。グアルディオラバイエルンMでやっていたサッカーに似ているが、バイエルンMはショートパスだけでなく、ダイナミックなパスも使っていた。

 

というように、バイエルン時代のグアルディオラのサッカー(は無理だろうけども笑)を理想とし、リトリートから入る事なく、リアクションではなく自分たちからアクションを起こすサッカーを目指したいことが語られています。

 

つまり、敵陣でプレーする時間を長く作るべく、出来るだけ前で奪って攻撃を仕掛けたいという考えがベースにある監督という事になります。

 

その考えと今の現状を比べてみると、部分的には垣間見れるものの理想とは程遠い。

 

と、言えます。

 

3)守破離

さて、そろそろ核心に迫りたいと思います。

 

前述の通り、高木監督はシーズンを通して「J1基準」のチーム作りを念頭に置いてます。

 

であるならば、J2の中で最もJ1に近い存在である柏に対して、現状の戦い方をぶつけ、結果として負けたならばそこを修正していく、という方法もあったはずです。

 

しかし、それは行いませんでした。何故でしょう。

 

守破離という言葉があります。

 

kiyohikofree.com


 

「守」でベースを築き実践する、「破」で基礎を破りながら自分流のスタイルを模索する、「離」でオリジナルを築き上げる、というものです。ざっくり言うとな。

 

特に「守」は最も大事だと言われており、要はベースがなければ次のステップには進めないのです。

 

ハリルホジッチが解任された際に、本田△が強いチームには困った時に「帰るべき場所」があるように言ってましたが、「守」の部分はそこにあたると思います。

 

本項の1)の通り、高木監督はリーグ戦が1/3終わったことに触れ、シーズンを通してチームを成長させたい考えを公言しました。

 

そして、1/3を終えた所で守備と基本攻撃(サイドを起点とした攻撃)は整理された。

 

(と、言い切ってしまいます。証拠として、ここ数試合の大宮関係の戦術ブログって、大体同じようなことしか書いてないんですよね。よく見ると。)

 

つまり、最初の段階=守破離の「守」の段階は完了したと。

(因みに大宮の平均失点はリーグ5位、平均被シュート数はリーグ2位)

 

そこでようやく、次の段階である「破」へ移行出来ます。

 

攻撃面の課題が3つ程浮彫になっていることは、既に記述した通り。改めて書くと、

 

【攻撃面での3つの課題】

 

「破」の段階で、これらの改善を図ります。ここは言い切りたいと思います。

 

これら攻撃面の課題は、その反面としてチームのベースが固まってないと無いと、失敗した時に大惨事になりかねない。

 

つまり、「最悪ここに戻れば良い」というベースを作っておいて、ここから少しリスクを犯した攻撃・戦い方を構築しようという算段があるはずなのです。

 

なければ、今まで何だったんだという事になります。

 

では、どこから着手するか。恐らく全てを改善することはない、というか不可能です。流石に時間が足りない。

 

「守」でベースとなる部分をリーグ戦1/3分を費やして改善・安定させてきたことを考えると、この「破」の段階で取り組む大枠でのポイントは1つでしょう。

 

それはどこか。

 

ここで、監督が語っている理想と「J1での戦い方」、そして今回の柏戦が繋がってきます。

 

柏に対する戦術の目的は、自陣での守備やビルドアップ不備から、相手攻撃陣にボコられるリスク対策として、自ゴールからより遠い敵陣(の高い位置)で相手のビルドアップのスタートからぶち壊しに行き、そこから攻撃に転じ早い段階で得点しようというもの。

 

この戦術の目的は、J1のチームに対しても適用出来ます。

 

何故なら、そこで待っている大半の試合は格上か同等レベルとの戦いだからです。

 

昨シーズンのプレーオフ東京V対磐田との試合を見て愕然とした方も多かったと思います。

 

いくら戦術に長けていた東京Vでも、J1級の質に太刀打ち出来なかった。

 

大宮は、選手の質ではもう少し差が狭まると思います。それでも現在J1下位グループに、F・トーレスイニエスタを擁するチームがあるリーグです。

 

こちらが質的優位性を保つ試合の方が少ないでしょう。

 

それを踏まえると、柏戦の戦術は専用の単発ものではなく、シーズンとその先を見通した「狙いの1つ」なのではないか。

 

つまり、「破」の段階ではハイプレスとカウンターを構築する。

 

 

この考えに至った時、閉ざされたドアの向こうに新しい何かが待っているような気がしました。そう、睡眠です。

 

ようやく寝れる。深い眠りにつける。

 

さあ、あと少しやで。

 

J1基準でのチーム作りを設計するにあたって、柏戦での戦い方を常に頭に入れていたのであれば、プレビューコメントも納得いきます。

 

「特徴を潰しあう・・・」の前、「狙いとする戦いが整理出来ていて」の部分。

 

互いに狙いとする戦い(大宮:「守」までの段階+ハイプレス、柏:前線の化け物とショートカウンター、ポジショナルプレー)が整理出来ていて、それを潰し合う展開にはならない。

 

と考えれば、コメントと試合の整合性は高まります。

 

また、監督が選手に求める「アクション」、監督の理想である「閉じ込める」については、柏戦での戦術と多くの共通点があります(しかし成功したとは言っていない)。

 

更に、福岡戦のプレビューをご覧ください。

 

www.ardija.co.jp

 

最近は、ボールホルダーを追い越していく動きが少し減っていました。このシーズン当初から求めていたことを、あらためてトレーニングで取り組みました。全部が全部、縦に早い攻撃を仕掛ける必要はありませんが、そのチャンスを逃さないようにしなければいけません。

 

縦に早いとは、奪ってから素早く攻撃に出る事。また、その前の追い越す動きは、ポゼッション時もですが、カウンターでも必要のある動きです。

 


Guardiola's Bayern Munich high pressing

 

こちらはペップバイエルンのハイプレス動画です。なんか既視感がありますね。

 

以上の事を踏まえて、柏戦の戦術に対する俺の考察は以下の通りです。

 

  • 今回の戦術は柏だけではなく、J1までを見通した戦術的な狙いの1つである。
  • 大局的には守破離の守を終え、破の段階にある。
  • 破の段階はカウンターになるのではないか。
  • そして、この行きつく先は、自分たちからアクションするサッカーであり、監督の理想である「相手を閉じ込めること」である。

 

めちゃくちゃそれっぽく書いてますけど、これ俺の意見なだけですからね。そこ注意してな。

 

でも、この試合はかなり重要なポイントになると思うぜ。そういう試合から、こうやって読み取るのも面白いですよ。さぁ皆さんは、現在の大宮をどう捉えてますか。

 

5.まとめ -序破急-

少し視点を変える、或いは引いて見てみる、なんて事をすると全く違うように見える事があります。

 

ここが足りない、あれが足りないと提言することも大事ですが、一方ではチーム作りの観点や、戦術の前にどういう戦略なのかとか、どこに目標を置いてとか、どれくらいの期間でとか。

 

こういう観点を取り入れてみる事も、チームを知る、戦術を読み解くには必要なのかもしれませんね。

 

さて、大宮アルディージャのJ1昇格物語は、序破急でいう所の「破」の段階を迎えました。奇しくも守破離の「破」と被ります。

 

ここからが本当の勝負、自力が効いてくる時期になってきます。

 

16節から29節までの13試合は、今シーズンの行く末を左右するくらい、本当に重要です。

 

いうて、俺はあまり心配はしていません。

 

確かに、先日の柏戦は多くの課題が発生しました。そりゃ今までと違う戦い方ならしょうがないです。

 

でも、このチームはこれまで何度も課題を乗り越え、前に進んでいます。

 

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。

 

この試合は、まさにそんな試合だったのではないでしょうか。

 

この試合が無駄にならないように。

 

この次の段階、急がQuestionのQにならないように、離で選手の気持ちが離れないように、しっかりと課題を修正し、勝ち点を積み上げて欲しいと思います。

 

次節も勝ちましょう。

 

以上

 

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2019 MD14 レビュー ~方向性は籠城戦~


【公式】ハイライト:大宮アルディージャvs栃木SC 明治安田生命J2リーグ 第14節 2019/5/18

 

結果 大宮0-0栃木

 

 

前説.フリースタイルダンジョン抜けて参上

特に今回前説で話すこともないので、無理矢理話すことを考えてみましたが、皆さんフリースタイルダンジョンという番組はご存知でしょうか。

 

俺も最近は見る頻度がちょっと減りましたが、番組開始当初からのラスボスこと般若というラッパーがいまして。

 

日本語ラップ界では俺が高校生くらいの時(15~16年前)から活躍しているリビングレジェンドな訳ですが、先日の放送でラスボスを引退しました。

 

 


般若VSR指定 フリースタイルダンジョン

 

因みにこの般若さん、山田孝之佐藤二朗白石麻衣のドラマ「やれたかも委員会」にも出てましたが、これ面白いのでお勧めです。特に男子。

 


TVドラマ「やれたかも委員会」30秒PR映像

 

さて、2代目ラスボスとなったのが「R-指定」というラッパーなんですが、一時期バラエティーや朝の情報番組に出ていたので、知っている方もいるのではないでしょうか。

 

Creepy nuts」といえばロックファンも知っているかもしれないですね、フェスにも出まくっているので。

 


Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / かいこ【MV】

 

俺もかれこれ20年近く日本語ラップを聞いていることになりますが、彼はとにかくラップが上手い。

 

ラップが上手いというのは、

 

  • 韻が踏める
  • 曲へのアプローチ(フロー)に優れてる
  • 韻などを用いて上手い事を言っているか(座布団1枚的な)

 

という点を総合的に判断する訳ですが、彼の場合はその全ての点に於いてメーターを振り切った存在です。

 

また、リスペクトされるラッパーというのは上記と合わせて、

 

  • 生き様を感じることが出来るか。
  • 自らの経験から出ている言葉か。
  • オリジナリティがあるか。

 

等(上記以外も色々ある)といった点も加味されることとなり、これによって良いMC、悪いMCと判断されます。

 

悪事をラップすりゃ良い訳ではないんです。

 

悪いことしてきた人はそれをラップすれば良いですけど、真面目に生きてきた人間(それは素晴らしい)がワルっぽいラップをするとワック、つまりダメなMCだと判断される訳です。

 

その上でR-指定は、ステレオタイプなラッパーのイメージとはかけ離れた、「モテない、イケてない」という点を包み隠さずラップし、更にラップが尋常じゃないくらい上手いということで、一際注目されています。

 

興味あったら是非。

 

 

 

 

 

って、そんな話をしている場合じゃないんです(笑)

 

渋い展開になることは予想されてましたが、2試合連続の引分け。 

 

この試合、大宮はシュート19本を放つも1点も取る事が出来ませんでした。

 

データ上では13本に1本は点が決まるはずだった大宮ですが、一体全体栃木はどうやってそれを凌いだのか。

 

今回振り返るにあたっては、特にシュートシーンに注目しながら確認してみました。

 

という事で、そこから見えたことを簡単にまとめてみましたので、アンパンでもバンバンジーでも食べながら、今節の妥当性と今後の可能性を見出してみてください、チェケラッ!

 

1.スカッド&嚙み合わせ

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両チームとも3-4-3フォーメーションという事でミラーゲーム。大宮は前節同様のメンバーでした。

 

どこで違いを生み出すかがポイントになってきますが、栃木はどちらかというと守備寄りなチーム。

 

大宮がボールを握る時間帯が多くなるだろうということ、かなり渋い試合になるだろうということは戦前から予想されてましたが、その通りの展開でした。

 

 それにしてもJ2って3-4-3多いね・・・。

 

 

2.先に後半のゲーム展開

今回は今までと趣向を変えて、まず後半から先に見ていきたいと思います。

 

栃木は55分に1人退場となり、10人での戦いを虐げられることとなります。

 

しかし、これによって逆にやる事を明確にさせてしまいました。

 

実際、試合後の大山君(大宮的美男子ランク2位)の試合後インタビューでも次の様に語られてます。

 

前半決めきれず、後半相手が退場したことによってやる事がハッキリした感があり、そこからのゲーム展開を難しくしてしまった。 

 

栃木は1名退場後からは1ptをもぎ取る戦いにシフトしていきます。

 

後半10分以降は、守備の布陣を5-3-1にしてきました。

 

0トップでも良かったと思いますが、大黒を前線に残すことで、

 

  • ワンチャンカウンター狙い
  • 大宮最終ラインにネガトラを警戒させ、少しでも最終ラインを上げさせない。

 

という狙いがあったのかと思います。

 

 

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図1

 

とはいえ、PAが城だとしたら、天守閣を守る為に栃木は籠城戦に持ち込みます。

 

ほぼほぼアタッキングサードでボール保持をしていた大宮に対して、PAに収まるくらいコンパクトに陣形を保ち、裏のスペースを極端に削り、ブロックの外からしか攻撃する余地を与えない守備をしてきました。

 

 

f:id:mexicorange:20190520235257j:plain

図2


結果的に大宮は、相手の術中にハマり、上図2でいう黒いゾーンの外から

 

  • ツインタワーへ向けてクロスを上げる。
  • そのこぼれ球を拾う
  • ミドルシュート、ディフレクションからのCK。

 

くらいしか攻撃の術がなく、敵の城を陥落させるには至りませんでした。

 

図2に記載している通り、SB、DH、SH+CFを連携させながら、ニアゾーンに侵入したかったかな、というのが正直なところ。

 

唯一そこまで侵入して攻撃出来ていたのは、以下のシーンでしょう。

 


5/18・栃木戦 85分 #9シモヴィッチ のシュートの流れから #8茨田 が際どいクロスを入れる

 

こうしたシーンがもう少し多ければ、結果はまた違ったかもしれませんね。

 

ただ、守備側に寄るチームはあっても、ここまで引かれる局面というのは、長いシーズンの中でも稀ではないかなと思います。

 

そもそも、早い段階で点を取っておけばこの展開に持ち込まれる事自体なかったはずです。

 

3.前半のゲーム展開

1)押し込んでいた時間帯

具体的には前半20~45分の間。

 

この時間帯は相手を完全に押し込む事が出来ていました。

 

栃木の守備についてはちくき氏のプレビューが分かりやすいと思いますので、皆さんいいねとフォローしてやってください。

 

note.mu

 

通常時の栃木の守備は 、

 

  • 5-4-1のブロックで守備。
  • バックパス、DHのボールの持ち方によってプレッシング。
  • 自陣深い位置での守備は堅い。

 

という事ですが、大宮は主にはプレッシング時に発生するズレを利用して攻撃に出る形を取っていたと思います。例として36分頃の攻撃を取り上げます。

 

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図3


栃木は大宮の3バックビルドアップに対して、3トップ+2DHで激しくプレッシングを仕掛けます。

 

この時に、2ライン間が空くので・・・

 

f:id:mexicorange:20190520235859j:plain

図4

その間で茨田が受け、WBの裏のスペースに走りこんだ奥井に出します。そうするとDFラインは当然下がります。

 

f:id:mexicorange:20190521000008j:plain

図5

一方でプレッシング部隊は戻り切れません。

 

結果、バイタルエリアががっぽり空くこととなり、大前がここからシュートを放つという惜しいシーンでした。

 


5/18・栃木戦 36&37分 ペナルティエリアの外から #10元紀 が立て続けに際どいシュートを放つ

 

ピックアッププレーにもなってましたので、動画でも確認してみて下さい。2本目のシュートです。

 

当該時間帯の攻撃はどれも設計されたものであり、それ自体は良かったと思います。

 

2)但し・・・

ここで問題になるのが、

 

  • クロスの質。
  • PAの内外でシュートは出来るものの、決定的なシーンは作れていない。

 

という点。

 

クロスの質については、個々のスキルなのでトレーニングを積んでいくしかないでしょうが、もう少しボックス内での決定機は増やしたいところ。

 

以下はあくまで案ですが、

 

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図6

 

例えば、先ほどのシーンでいうと、大前が事前に周囲を確認しておけば、このようにボックスの中でも勝負出来たかもしれません。

 

また、仮にシュートが打てず再度組み立て直すこととなった場合。

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図7


今回の相手は5バックだったので、どうにか前線で数的優位性を保ちたい所。

 

たま~にこういったシーンがありますが、図7の様にDH(じゃなくてもいい)がハーフスペースに侵入するシーンが増えることで、今より攻撃の幅が広がるように思えます。

 

このエリアに侵入するのが得意なのが大宮だと小島。

 

一方、彼がスタメンの際にはそれがあまり発揮されずに終わってしまいましたね。

 

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図8

当たり前ですが、上図8の様に守備的な選手が攻撃側に出るという事は、その分奪われたあとのリスクが伴います。

 

相手が5バックだからといって、数的優位性を保てば良いとは一概に言い切れません。

 

好守の決まり事を設定すれば防げる事もあるかもしれませんが、無策に攻撃に偏るのは愚策と化してしまいます。

 

高木監督はそこも踏まえ、まず前半に得点を取られないことを念頭に置き、ゲームプランを設計しているものと思われます。

 

一方で、前半で点を取っておけば恐らく3pt取れていたのではないかというのが今節のポイントです。

 

この試合を踏まえて、今後どう対策を図ってくるのか。ここは今後の注目ポイントかなと思います。

 

因みに、選手たちももう少し工夫が必要だと感じているようです。

 

www.goal.com

 

4.おわりに

 とはいっても、高木体制初年度です。

 

10戦負けなしでここまで来たこと自体が上出来な方。

 

今節は、ぶっつけ本番とはいえツインタワーという奇策も飛び出てきました(笑)

 

また、選手たちも課題を感じているようなので、その是正は図られることになるでしょうし、今の所そんなに心配する必要もないのかなと思ってます。

 

現状の課題は「先制点」でしょうか。

 

さて、次節はいよいよ、いよいよ柏レイソルとの対戦です。

 

戦力の割に苦しんでいるレイソルですが、徐々に良くなっている気配が見え隠れします。

 

正直どんな試合展開になるのか全く読めません。

 

また、江坂・瀬川と元大宮コンビ(&ザスパコンビ)とも遂に再会を果たすこととなります。

 

・・・荒れそうですね(笑)

 

勝ちましょう。

 

以上

 

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大宮アルディージャ大好きな人たちの集い「大宮戦術談議会」という会を開いてます。上記がメンバーのブログです。戦術談議会と言っても結局楽しい飲み会です。大宮で語らいたい人。一人で見に来てて仲間が欲しい人。老若男女女問いません。興味あるかたはお声がけ下さい。

 

2019 MD13 レノファ山口戦 レビュー ~指揮官の笑みと決めきる力~


【公式】ハイライト:レノファ山口FCvs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第13節 2019/5/11

 

結果 山口2-2大宮

 

 

【目次】

 

 

0.いきなりですが

実は寺田蘭世ちゃんも好き。

 

ご安全に!メキシコです。

 


【乃木坂46 寺田蘭世】3/12(火)の担当のらんぜ

 

liginc.co.jp

 

 

 

本題に戻ろう。

 

愛媛戦は逆転勝利で終わり、良い感じで幕を閉じたGWからはや1週間。

 

この試合もまたやっちゃうのか?おおん?

 

なんて思いましたが、そう簡単にはいかず。

 

なかなか納得いかない場面もありましたが、試合全体としてはどうだったのか。

  

今日もサクッと冷静に、振り返ってみましょう。

 

1.スカッド&嚙み合せ

 

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大宮は酒井、河本が怪我で欠場。酒井は公式リリースもされました。

(そして地味に金澤まで・・・)

 

www.ardija.co.jp

 

やはり注目は左HVの山越。

 

河面については特に心配はしてなかったですが、山越については右利きである事、久々のスタメンということで、正直不安感はありました。

 

終わってみれば、大きな問題にはならなかったですが、今後この辺はどう対応していくのかなぁ・・・というのが正直な印象。

 

早めにこのポジションに適応していって欲しいですね。

 

2.攻撃全般

1)山口のプレッシング


【公式】ゴール動画:オナイウ 阿道(山口)29分 レノファ山口FCvs大分トリニータ 明治安田生命J2リーグ 第34節 2018/9/22

 

レノファっていうと、↑みたいに、前からプレッシング!トランジション!イェーー!!

 

みたいなイメージがありましたけど、 全くイメージ通りでした。

 

www.footballista.jp

 

シーズン前にジェイさんの記事を読んでいたので、今年はどうなるのかなと楽しみにしてましたが、思うように結果が出ずに試行錯誤中という感じなんでしょうかね。

 

ハマったら怖いチームの1つですし、今後も注目はしないといけません。

 

さて、とは言え人の弱みに付け込む嫌なタイプに生まれ変わり中こと大宮。

 

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図1

山口の前線からの守備について、上図1でザックリまとめてみましたけど、

  • 3トップ+1でプレッシング。
  • DFラインは高めに設定して間延びさせない。

 

というのがベースなんだと思います。

 

が、前線のプレスと後ろがあまり連動せず(DHの片方だけ上がってきて、プレッシング5とディフェンシブ5で分かれてる、みたいな)、結果ライン間にスペースが出来てしまうのかなぁと、個人的にはそんな印象でした。

 

更に、ラインが高くなっているので、当然その背後が空いていると。

 

この辺に狙いを定めていた印象があります。

 

2)食いつくサイドバック

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図2

更に、相手SBがこちらのWBについてくるとこが度々ありました。

 

SBの迎撃が始まると当然、そのスペースをDFラインがスライドして埋めます。

 

中央はDHとCBで守れてますが、今度は逆サイドの奥井が浮く。みたいな感じでした。

 

「逆サイドが浮く」「ライン間の間延び」「DFラインの背後」と三重苦やん・・・と思いながら、これはひょっとするとアレか、アレなんだなと思いながら試合を眺めておりました。

 

アレじゃ分からんですね。要は

 

  • 逆サイドはある程度見切って、ボールサイドに寄せる。
  • ラインを上げて全体をコンパクトにしたい。
  • ところが後方の連動性が無い事を理由に、何となく三幸で誤魔化せてるけど、実質前の5と後ろの5が分断された様な状況になっている。

 

なんじゃないかと、個人的に思いました。合ってるか分からんけど。

 

3)それらを利用した攻撃

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図3

そんな訳で、9分頃のシーンを取り上げてみました。

 

相手の守備、何故お前そこにおるんやみたいなことも思いつつ、こちらとしては良い攻撃だったかなと思います。

 

そもそもこの日、大宮は相手プレッシングに対して、落ち着いてボールを回しつつ、狭い所も上手く剥がせてました。感心した!

 

f:id:mexicorange:20190513211820j:plain

図4

ひし形から上手くボールをスペースの方に出し、大山から茨田に楔を出します。

 

因みに、ごちゃっとしてて分かりにくく、図1、2のプレッシング部隊と面子は違うものの、同様にプレッシング5とディフェンシブ5の間にスペースが出来てる状況です。

 

そして大前がドストンを引き連れながら、スペースの中央、茨田の正面に入ります。

 

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図5

茨田が大前に落として外に開き相手ディフェンスを引き連れ、選手間が空いた所で大前から奥井に超高精度パス。

 

奥井はそのまま一気に持ち上がり・・・。

 

という、こんなん出来たんかい!という攻撃でした。良き良き。

 

この試合のポイントは簡単に縦パスが通ったという点かなと思います。

 


5/11・山口戦 83分 #6河面 のクロスから #26幹敏 が冷静に決めてアルディージャ初ゴール!

 

2点目はフォーメーションは違うものの、小島の縦パスが起点になってます。

 

これまでは、サイドでジグザグにパスしながら崩す形の多かった大宮(以下図6、詳細トリセツ参照)。

 

mexicorange.hatenadiary.jp

 

f:id:mexicorange:20190503171812j:plain

図6

 

この試合はDHから縦→横→縦で崩していくシーンが何回かあり。

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図7、相手DFがCFに寄せ・・・

f:id:mexicorange:20190513214732j:plain

図8、スペースが出来る。


「ライン間で受けやすい状況だった」、というのが一つの要因だと思いますが、こうした攻撃が今後も見られると、幅が広がるんじゃないかと思います。

 

3.守備全般

 さて、守備はサッと書きます(笑)

 

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図9

山口DFラインに対しては、3トップ+2DHで中央を制限。

 

恐らく三幸に持たれたくなかったんでしょう。

 

プレスは控えめ、結果的に上図9の通り山口はDFの背後にボールを供給するか、サイドを起点に攻撃するかの2択を迫られる訳ですが、前者の方が多かった印象ですね。

 

最初こそ危ないシーンを作られますが、前半途中には慣れていき、流れの中では得点を取られることなく、守備が出来ていたと思います。

 

一方、大宮側前線5枚の中(3と2の間)を使われ危険なシーンを招く場面もありましたので、より安定感を持たす為には今後も注意が必要かなと思いました。

 

4.まとめ

ほーん。

 

じゃあ勝ったんか。

 

 

いや、結果は引き分けです。何故だ。

 

1失点目は勿体なかったですね。2失点目は、ん~・・・難しいですね。

 

高木監督の試合後インタビューの笑みが印象的でした(笑)

 

ただ、冷静に振り返ってみると、正直もう少し点が取れた試合でもありました。

 

惜しい場面を何回も作り、そこを決めてさえいれば勝てたでしょう。

 

千葉戦も然りですが、「決めきる」という点も課題かもしれません。

 

追いつかれて終わったという事で、少し下を向きたくなる気持ちも分かります。

 

が、顔を上げてみると9戦負けなしという事実があります。調子が落ちている訳ではありません。

 

ここまでいくつかの課題を乗り越えてきました。

 

ここは気を取り直して前向きになり、次節ホーム栃木戦で勝利し、気分良くピッチdeガール中の女の子ウォッチを楽しみましょう。

 

因みに、大宮的美男子コンテストは水曜まで。面白い企画ですよね。男子の皆さんも投票可能なので、奮って参加しましょう。俺はファンマに投票済です。

 

www.ardija.co.jp

 

尚、6/15の岐阜戦で実施予定の男祭りにつきましては、オレアル歴代アシスタント総選挙を希望しますので、何卒ご検討の程宜しくお願い申し上げます。

 

以上

 

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Vamos、オレンジガールズデー。