Match Day

Match Day-改-

No football No life

2019 Match day 2 -気持ちとは-


【公式】ハイライト:大宮アルディージャvsFC琉球 明治安田生命J2リーグ 第2節 2019/3/2

 

大宮3-4琉球

 

f:id:mexicorange:20190305212137j:plain

大宮3-4-3 琉球4-2-3-1



 

 

0.はじめに

 

野球か!

 

っていうスコアで終わったこの試合。

 

正直、見終わった時には

 

振り返りたくねぇ!!!

 

と思いましたが、いざ振り返ってみると思ったほど悪くはないんじゃね?と沸々と思い始めます。

 

そうやって見返している最中、こんなツイートが。

 

 

 

まぁ気持ちしか無いんも困るんやけどな〜。

 

でも、分からなくはない。

 

俺も初見では、4失点するまで何となく緩いな、という印象を受けました。

 

 

実際、試合中・後、播戸@選手中断中のツイート後の俺のTL上では

 

  • 後半最後のプレーを前半から見たい!
  • 後半意地は見せた!
  • 今は気持ちの入った選手がいないよね!
  • 小島くんエッチすぎぃ!!

 

等々、色々な意見があり結構面白かった。まあ要は、

 

もう少し早い段階から気合の入ったプレーを見せろ!

 

前半と後半の途中まで気が緩んでね?

 

って事だと思うけど、結構多くの方がそう思ってたんじゃないかなぁと思います。

 

なので、今回は

 

  • じゃあ、何故そう見えたのか

 

  • ホントにそうだったのか?

 

ということをテーマにして、4つの視点(「攻撃」、「守備」、「攻→守」、「守→攻」)からひも解いていこうと思います。

 

 

 

1.守備時

1)3:50のシーン

先に守備から触れたいと思います。

 

俺がこの試合で「ん?」と思ったのは、試合開始すぐのこの場面でした。

 

 

大宮はこの試合、守備時5-4-1で守ります。

 

f:id:mexicorange:20190304230615p:plain

オレンジ色で塗った場所にボールを入れない、入れられても奪えるようにしとく訳ですね。

 

先ほどのシーンも5-4-1からスタート。

 

しかし、琉球が戻したタイミングで3トップが曖昧なプレスをかけ5-2-3気味になり、DHのスライドが遅れた所を突かれます。

 

信じられないほど「スッ」とパスが通るという(笑)

 

f:id:mexicorange:20190304231243j:plain

①嶋田は外のコース切で動けず ②大山が風間(多分)をマーク ③石川が中川を対応するも間に合わず

 

当然、上里もピンポイントで合わせてきたので上手いんですが、サイドをケアしているなら中央で奪って欲しいところでした。

 

こういう連係による不具合があると、なんとなく「大丈夫か?」という気にはさせられます。

 

 

2)26:20のシーン

続いてこのシーン。

 

 

これは少し画像で解説してみたいと思います。

f:id:mexicorange:20190305214222p:plain

大前がサイドのコースを、石川が中央のコースを切っている。

サッカーでは、基本的にサイドから中央にいくにつれ危険度が上がると言われてます。

(更に言うとゴール側ほどより危険)

 

ということは、一番入れたくないのは上記画像の①と②、最後に③です。

 

f:id:mexicorange:20190305214518p:plain

しかし①に入れられる。そうなると怖いのは1番怖いのは②、その次に③

結局①にパスが通る訳ですが、ここで敢えて③を切っておけばパスコースが②しか無くなるハズなので、逆に狙いが定まりCBの迎撃が出来ると思います。むしろ、そういうプランだったのではないかと。

 

しかし、見てください。大前キャプテンは何を守ってるんでしょうか!(笑)

 

f:id:mexicorange:20190305214816p:plain

結局③にパスが入る・・・

結果、サクッとパスが通りピンチを招くことに。

 

前回のレビューでもライン間や選手間にパスが入りすぎるという話をしましたが、こうしたシャドーの守備の悪さ(というかサボり)に関しては、確かに「気持ち」に直結している部分かもしれません。

 

3)33:00のシーン

因みにシャドーの守備は右サイドもさほど変わりません。

f:id:mexicorange:20190305215533j:plain

石川が相手最終ラインにプレス、その空いたスペースを大山がカバー、大山が空けたスペースを・・・あれ?

中央にすっぽりとスペースが出来てしまうシーンですが、嶋田が絞ればもしかすると問題なかったかもしれないです。

 

こうした連携の問題や守備意識の低さは連動感がなくなるので、たるんでる様に見えなくはないかもしれないですね。

 

4)後半最初の守備

ところで、大宮は後半に守備の組織を少し変えてきます。

 

f:id:mexicorange:20190305222730p:plain

後半、大宮は守備の形を5-3-2に変更

 

そして、白で塗った部分(3CHの脇)のスペースを使われてしまいます。

 

 

この辺の解説はちくき氏の完璧なブログで詳しく語られているので割愛します(見てない方は是非見てね)。

 

note.mu

 

確かにシャドーの守備意識は問題大アリです。

 

ただ、前後半通して見受けられた連携面での問題、或いはシステム上の問題。これらを気持ち云々と同列で語ることも同じく問題があるのではないかと思います。

 

2.守→攻(ポジティブトランジション

守備から攻撃に移るシーンはどうでしょう。

 

※因みに守備から攻撃に移る局面を最近ではポジティブトランジション(通称ポジトラ)と言語化されてますが、その辺の単語は単語を押すと解説先に飛ぶようにしてみました(ボリスタ風に)。興味のある方は見てください。興味なきゃ「守→攻」みたいに覚えときゃいいです。全然問題ないっす。

 

1)10:00のシーン

 

 

菊地が奪ってから嶋田が回収、その後石川が中村に渡して、石川が一気に敵陣のハーフスペースへ走りこみます。

 

皆さん、去年こんなカウンター攻撃見た記憶ありますか?(笑)

 

僕はない。マテウスが突進していく姿しか!(笑)

 

ということで、よくよく見るとしっかりとカウンター攻撃が仕込まれている事が分かります。

 

2)45:25のシーン

後半開始早々にも良いプレッシングから、攻撃に繋がるシーンがありました。

 

 

シャドーでの守備の悪さに定評のある大前キャプテンですが、このシーンのプレッシングは素晴らしです。

 

また、全体としても各パスコースをしっかり制限して、最終ラインに放り込ませて空中戦が得意な菊地が回収。

 

そこから、大山が上手く剥がしてファンマに縦パス、ダイレクトで中村まで繋いでクロス、大前がヘッド。

 

というシーンでした。久々に良いカウンター攻撃を見た気がします(笑)

 

 

この試合、「良いポジトラの片鱗」を垣間見ることが出来ました。

 

そのはずなのに、琉球の切り替えの速さの方が印象に残ってる人が多いのではないでしょうか(後述で触れます)。

 

原因は、単純に今までの積み重ねの差だと思いますが、その差が大宮に勢いを感じなかった原因の1つでもあったかなと思います。

 

特にトランジションの部分は激しく速いプレーになる事がほとんどなので、その差が大きいと気持ちが入ってない様にも見えますよね。

 

3.攻撃時

では守備、守→攻の局面ときて、攻撃に専念している場面はどうでしょうか。

 

1)8:30のシーン

 

正直この試合、特に前半については相手のプレスに苦しんで良い攻撃、組み立てをすることが出来ませんでした。

 

ですが、こんなシーンもありました。

 

 

嶋田が下がってもらいに来ることで相手のプレスを上手く回避し、大山へ。

 

大山が一気に縦パスを入れライン間に侵入、すぐさまワイドに展開させてクロスを上げる。この間、すべて2タッチ以内でパス交換されていることもまた良いですね。

 

プレスに苦戦しつつも、ダイレクトにプレーすれば回避出来る事を証明するシーンでした。

 

2)47:19のシーン

このシーンも非常に素晴らしかったと思います。

 

 

f:id:mexicorange:20190305234106j:plain

大前が下がってもらいに来る

f:id:mexicorange:20190305234208j:plain

大前→河面にダイレクト、中村は内に入り大前と入れ替る感じに

f:id:mexicorange:20190305234535j:plain

河面→大前に戻してターン、中村が内側に入った事で大前には十分すぎるスペースを得る

 

クロスを上げた後も、今度は右サイドでダイレクトにパスを出し合ってコーナーキックを獲得。

 

大前、河面、中村が流動的に動いて相手を翻弄させるシーンですが、高木監督は左サイドのこの3名(+DH)で崩していくことを狙いとし持っていることは間違いないでしょう。

 

そうであればサイドがこの3名であることも、ある程度納得がいきます。

 

3)24:55のシーン

ただ、全体で見ればこの様に攻撃に行き詰まるシーンの方が多かったと思います。

 

 

奪ってから切り替えるまではまぁ良いと思いますけど、琉球の切り替えが速いので、最終的にはパスが出せず後ろに戻して組み立て直し。

 

しかも、なかなか縦に出せない・・・。

 

行き詰まり感があると悪い印象を持ってしまいますよね。

 

良い攻撃はしていたんですが、より連携を高めていかないとこういった状況はもう少し続くかもしれません。

 

4.攻→守(ネガティブトランジション

攻撃に出て奪われてからの守備についてはどうでしょうか。

 

これは一番分かりやすい失点シーンを見たいと思います。

 

1)15:35のシーン

 

琉球はサイドで奪いどころを決め、奪ったらすぐに攻撃に転じるということを徹底していました。

 

このシーンも、奪われた後に石川と大山で再回収しに行きますが、これを抜かれ、その後も剥がされた時点で万事休す。

 

大宮もすぐに奪い返す意識はあったと思いますが、奪われた直後のプレッシング(複数でいくのか、コースを切るのか等)はもう少し整理が必要かと思います。

 

因みに4失点目もカウンターでの失点でした。

 

こうした、切り替えの局面で失点してしまったこと。

 

逆にそうした局面でなかなか点が取れなかった、上手くいかなかったこと。

 

W杯で日本がベルギーにカウンターでやられたのは皆さん覚えてると思いますが、カウンターはたまたまではなく、攻守共しっかりと準備が必要です。

 

まだまだ積み重ねが必要な状況下で、印象ベースで気持ちを感じないと断じてしまうのは、やや早計なのかなと思ったりします。

 

5.まとめ-気持ちとは-

1)気持ちってなんなん

皆さん、新しい会社に入ったとします。

 

多分、やる気に満ちてますよね。これから頑張るぞっていう、気持ちが入ってる状態。

 

けど、新しい会社のやり方や考え方に戸惑いを感じたり、知識が不足していたりして、すぐに本来のパフォーマンスを発揮する事って難しいのではないかと思います。

 

今節は正にそんな感じなんじゃないかなと思います。

 

2)本当に気持ちがなかったのか

こうして、局面局面を取り上げて振り返ってみると、確かに気持ちが感じられないように「見える」場面は多々ありました。

 

しかし、太線で引いていきましたが、これって大半はシステム上の問題、あるいはその浸透度の問題とも考えられるのではないでしょうか。

 

例えば、後半80分以降は大宮が凄まじい攻撃を仕掛けてましたが、琉球は前半と後半の途中と違って、ブロックを引いて中盤でボールを回収する守備に変更しています。

 

そのことによって大宮はボールを保持できるようになりました。

 

当然「点を取らなければ」という意識はあったと思いますが、戦術上の違いからくる影響は多大にあったと思います。

 

俺自身も播戸選手のツイートを受け、以下の様な事を思いました。

 

 

 

でも、前半はハイプレスを仕掛けてくる琉球に対して、まず5-4-1で守る大宮という構図。

 

そりゃ激しく来る方が強度が高く見えますよね。

 

俺自身も見間違ってたと思います。

 

なので、選手達は気持ちを持ってプレーしていたけど、上手くはまらなかっただけという風に、今は思ってます。

 

3)では我々はどうすべきか

今回の敗戦によって、「あの選手を使え」「こう配置した方が良い」等々、色々な意見があるかなと思います。

 

そうした議論がサッカーを楽しむポイントの一つだと思うので、全然良いと思います。

 

俺自身も、こうしたら?

 

と思う事がありますしね。

 

ただ、今は我慢だと思います。

 

もう5試合、6試合は若干の変化はありつつも、「継続」することが大事だと思います。今年から3バックにして、そんな簡単にハマる訳はありません。

 

確かに大宮は、J1昇格という義務感みたいなものも背負ってます。

 

そういった背景は理解しつつも、少なくとも我々は目先の勝利を急かすべきではなく、しっかりと積み上げていった中で勝利、その先の昇格を目指していくという信念が必要なのかなと思います。

 

4)まとめ

ということで今節をまとめると、

 

  • 気持ちだ意地だ以前に、まだチームとして作り上げている段階である。
  • 気持ちの有無で言えばあったと個人的には思う。
  • ただ、戦術の浸透具合が不足していることや、切り替えの速い相手だったことで、それを感じにくい状況になっていた。
  • 但し、シャドーの守備やシステム上の問題に対する対応は至急すべき。
  • とは言え、もう少しこうした状況は続くものと思われる。
  • それに一喜一憂せず、こっちも我慢する必要がある。
  • 良いシーンもあった。こうしたシーンが増えていけばJ1は見えてくる。

 

みたいな感じでしょうか。次節徳島も非常に怖い相手ですが、高木監督がどう手腕を発揮するか楽しみなところです。

 

次節は勝ちましょう!!

 

以上

 

※現在大宮戦術談議会と称して、大宮サポの戦術好きの方々と定期的に会合を開いてます。その方たちのブログを張っておきますので、ぜひ見てください。

 

note.mu

 

note.mu

 

dareo41.hateblo.jp