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2019 Match day 5レビュー&6のプレビュー


【公式】ハイライト:大宮アルディージャvs水戸ホーリーホック 明治安田生命J2リーグ 第5節 2019/3/23

 

結果 大宮1-1水戸

 

 

0.はじめに

お前ら、この結果に満足してんのか!?

 

 

 

 

 

すみません、ふざけました。

 

試合後のすったもんだは置いといて、冷静に振り返っていきます(笑)

 

4節のレビューを書いてませんけど、時間の都合というよりも、現実のお仕事(こっちも現実だけど)の方が一段落ついたことで、なんというか気が抜けてしまってやる気がおきませんでしたすみません(笑)

 

しかし水戸ちゃん強い。

 

「2トップが契約上の問題で抜けたからイケるやろ」

 

とか思ってたらイケそうでイケませんでした。ほぼイキかけました(ん?

 

ただ、徐々に良くなってるのかなと。確かに「結果」は欲しいところですけど、それを追うばかりではまた悪夢を見るんじゃないですかね。

 

別にチームがなくなる訳じゃないんです。どうか皆さん、気長に辛抱強く待とうじゃないですか。

 

1)スカッド

そんな訳で5節のスカッドは以下。

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菊地→河本、渡部→奥井、嶋田→茨田、三門→石川に変更。

これだけ変更しても、一定のクオリティを出せるのは単純に凄い。

 

そして狙いとしては、ある程度ボールを保持することを前提としたのかなと。前節、前々節と三門は悪くなかったですからね。相手を想定した戦法によって選手を入れ替えてくるところは個人的には好印象っすね。

 

一方、前3枚の組み合わせはまだ迷っているのかなぁとも思ったり。

 

2)ポイント

この試合、皆さん感じている通り90分の中の最初と最後は非常に良かったですね。

 

一方、守備も別に大きく崩されて点を取られた訳ではない。ヤバいシーンはあったけど、そりゃサッカーですからあるに決まってる。

 

そして大きなポイントとしては、試合途中に懐かしの「4-4-2」へシステム変更した点。

 

それで躍動感が出てしまうという(笑)

 

3-4-3で点取れないで4-4-2で点取るという、サポーターを煽りに来るスタイル。流石アジアの大砲

 

という事でこの試合は、

 

  • 前半上手くいった理由と水戸の対応。
  • 後半システム変更後、何故躍動したのか。
  • 上記2点を踏まえて、「4-4-2」に戻すべきなのか。

 

という事に絞って振り返ろうかと思います。

 

 

1.5節 前半の大宮

1)大宮の狙い①

①SBの裏

この試合、大宮の狙いはどこにあったのか。ここが重要です。

 

そしてそれは開始早々に見られました。


3/23・水戸戦 1分 右サイドを崩し #19奥井 のクロスに #22フアンマ が飛び込む

 

そう、SBの裏です。

 

皆さん覚えてませんか?

 

去年3バックを相手にした時に、このパターンでけちょんけちょんにされたこと(笑)

 

相手のSHとSBが、こちらのWBとST、今回でいうと奥井と茨田、逆サイドは酒井とバブンスキーに対してどう対応するのか、というのが一つポイントな訳ですね。

 

システムの嚙み合せで見ると、

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相手SHがWBを見ることで良いかなと思います。が、先の動画だと茨田が下がって受けに来てますね。逆に奥井は高い位置を取る。

 

それで生じるマークのズレを利用して攻略しようとしている、という狙いがあったんだと思います。

 

②水戸の対応

それに対して水戸は「WBに対してはSBが見る」という事で対応してきました。

 

実際、先の動画ではしっかりとSBが残っています。

 

ただ大宮は、それを待ってましたと言わんばかりの攻略していきます。

 

 

画像で説明すると、

 

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このシーンは、相手SBが釣られて出てくるのを利用して、そのスペースにSTが侵入するというものですが、SBの裏にSTがWBが侵入する形は左右で展開されます。

 

この崩し方は確実に仕込んできたものだと思います。

 

2)大宮の狙い②

①縦パスを通す

相手SBがWBを見る。

 

ってのは良いとして、じゃあ相手のSHにはどんな役割が与えられていたかって事になるんですが、それが分かるのが次のシーンです。

 


3/23・水戸戦 12分 #5俊輝 のミドルシュートのこぼれ球を #11バブンスキー が狙う

 

分かりませんね(笑)

 

このシーンのポイントはその前です。

 

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この様に、こちらの3バックに対して相手は2トップ。故に、残りの1枚をSHが対応する形を取ります。

 

このシーンでは、相手SHがサイド(奥井)のコースを切りながら畑尾と対峙。しかし、相手DHは大山を見ている為に縦パスのコースが発生してます。

 

更に、「相手SBがWBを見る」ことになってること、相手CBは正面の石川を見ないといけなくなっていることから、相手CBとSBの間(チャンネル)にスペースができ、先ほどの動画に繋がるという結果になります。

 

この縦パスの瞬間は思わず唸りましたが、前半良かった状況では良い縦パス、ライン間への侵入が出来ていたと思います。

 

要は上記1)、2)とも共通して、相手のマークを利用して出来るスペースを活用することが高木監督の狙いだったと思われます。

 

②それに対する水戸の対応

しかし、20分以降はいつもの戦術ファンマになってしまいました。

 

 

この様に、一向に縦パスが通らなくなります。もう少し詳しく見ると、

 

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この様に、あまり前からプレスをかけにいかず、縦へ通さないことをより意識し始めたのが前半20分以降だったと思います。

 

縦に通らず、サイドから上記1)のように崩す試みは何度か試されますが、時間とともにマークの受け渡しもハッキリしてきて、為す術もなくファンマへ・・・といったところだったかなと思います。

 

それでも、サイド攻撃は割と機能してたかなと思いますけどね、改めて観ると。

 

2.5節 後半の大宮

1)なかなか糸口を見いだせない状況

後半は前半の続きみたいな試合展開でした。

 

ただ、過去の記事でもこれまで触れてきた通り、サイドから三角形を形成して崩す形など、これまでの取り組んできた成果はあったと思います。

 

そんな中で水戸は、

 

 

この様に、今度は前から嵌めてきて追加点を奪おうとしてきます。

 

こういった状況で、中々積極的になれなかったのが後半の途中までの内容かなと思います。

 

2)4-4-2へ変更

①そもそも何故システム変更したのか

そして77分から、遂に4-4-2システムを発動させます。

 

高木監督はこう言いました。

 

大前を入れた時間帯以降、プレッシャーをかけにいくものの、足先のところで交わされたり、要は自分たちでボールを取れなかった。なので、ここはシステムを変更して、人に当てていく方が良いと思い変更に至った。 

 

要は、元々はマークのズレを利用して攻めていこうとしていたものの、それが悪い方に出てボールを奪えず修正を図ったと。

 

相手と同じ4-4-2にすることで、「誰がどの選手を見るか」というのをハッキリさせたということですね。

 

試合中にこうした修正を図れることが素晴らしいですが、それが功を奏します。

 

②攻撃に振り切った4-4-2

まず、このシーンを見ましょう。

 

 

めちゃくちゃ良い攻撃しよるやん。

 

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相手左SHは石川を見てましたが、奥抜がドリブルで持ち上がったことでそちらのケアをします。

 

相手SBも奥抜を見てるので、水戸はボールホルダーに対して2対1と数的優位は保ちますが、その反面ニアゾーン(オレンジのとこ)が空きます。

 

そこに奥抜が素晴らしいパスを出して石川、河面が見事ニアゾーンに侵入。

 

拍手ですね。素晴らしい崩しでした。

 

この時、逆サイドの酒井もPAに侵入してきますので、大宮は攻撃時6枚を使って攻め立てます。

 

状況と時間帯的にはまあ当然だと思います。

 

大宮は4-4-2にして以降、とにかく(当たり前だけど)攻撃にほぼ全振りするような形で、逆転を目指しました。

 

4-4-2で役割が明確になったこともあって、かなり流動的に動けてたとは思います。

 

③しかし一方で

では、ここでこの時の後ろの方を見てみましょう。

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怖い!これは怖い!(笑)

 

数的同数、一歩間違えれば即失点。大宮は命がけで攻めに転じていたことがこの図解を見ても分かるかなと思います。

 

それが一番顕著だったのは、AT最後の自陣PA付近で奥井がファール取られてFKを与えたシーンですね。

 

ただ、この状況、時間帯においてはそれも止む無しの選択だったのかなと思います。

 

3.まとめ ~4-4-2が正義なのか~

以上の様に、この試合の大宮は明確に

 

  • SBの裏を狙う
  • システムの配置を利用してライン間に侵入する

 

ことを目的として試合に臨み、序盤は良い内容で進むことができました。

 

また、これまでの取り組みもしっかり表れてましたし、失点についてはセットプレー。流れの中では点を取られてません。

 

しかし、対する水戸も試合中の修正力が半端なく、途中からはかなり難しい試合となってしまった・・・。

 

というのが、全体の印象です。

 

そして、後半最後に実行した4-4-2への変更について。

 

これは、

 

  • 監督が言う通り、試合中に発生した問題点(ボールを奪えない)を改善する為の策であった。
  • 通常の4-4-2よりもかなり攻撃に寄った形(前が6人とか7人)になっている。
  • カウンターへの備えは本当に最低限のものしかなかった。

 

ことを考えると、

 

次節以降、頭から4-4-2を選択しても攻撃がスムーズにいくとは限らない。

 

と思います。

 

仮に4-4-2にしたとしても、守備への備えを考えて攻撃時は3-2-5みたいな形をとる事になると思います。

 

それは、基本的には今の3-4-3と変わらない事になります。

 

むしろ、3-4-3が良くなっている兆しが見えるので、3バック自体はやめることはないんじゃないかと。

 

なので皆さん、冒頭で私が述べた通りもう少し辛抱しましょう(笑)

 

それよりも、5節の内容を見て次の試合がどうなるかに思いを馳せようではありませんか!

 

 

4.6節 プレビュー

1)スタッツ

まず、両チームのスタッツを比較したいと思います。

 

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といっても、数字の羅列だとイマイチ分かりにくいのでTanaLifeさん風にこれらをグラフ化してみました。

 

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各項目の最大値を100%にした時、どちらが優位かを比較してみました。

 

長崎のゴール数の少なさが一際目立ちますねが、シュート数・被シュート数・被ゴール数はどっこいどっこいかなってところ。

 

また、タックル・インターセプトの数値は大宮が優勢であるものの、長崎は大宮より敵陣深い位置に侵入してくる回数が多いという結果に。

 

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ポゼッションについては、大きな差はなさそうです。

 

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AGIとKAGIはリンク参照下さい。

 

AGIについては両チームどっこい、KAGIは大宮の方が高いです。

 

これらのデータを読み解くと、長崎については

 

  • ボール保持時は敵陣深い位置で攻撃を組み立てるスタイル。
  • 一方で、それがまだ結果(ゴール)に繋がらない。
  • 守備時は、自陣に押し込まれやすいが最後のところで凌いでいる。

 

のかなと考えました。

 

2)システムの嚙み合せ

長崎は今シーズン4-4-2を選択しています。という事は、嚙み合せ上では5節と同じような状況になることが予想されます。

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中盤(水色の部分)は同数で嚙み合っているので、やはり6節もシャドー(黄色の部分)の動きとWBとの連携は一つキーポイントになるものと思われます。

 

3)長崎の戦い方

①攻撃

とりあえず大宮と同じ3-4-2-1を採用している甲府戦をざっと確認しました。

 

攻撃についてはデータ通り、敵陣でボールを保持する時間帯は結構長いなという印象。

 

ただ、そこから中々攻め手がないというのが現状なのかなと思います。

 

なので、どちらかというとボールを持たされているイメージが近いですね。

 

狙いとしては、長谷川悠に収めて連動した攻撃をするとか、CFが裏を取りラインを引き下げて出来たスペースを利用するとか、そんな感じかと思います。

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これは上手くハマった場面ですが、パスで崩せずロングボール等で裏を狙う場面は多いと思います。

 

時折サイドでひし形を作って崩す形も見られましたが、甲府戦ではそう多くはなかったかな?

 

あとは、やはり玉田がキープレイヤーで割と自由に動いている印象でした。

 

②守備

守備についても、崩してやられるというよりは、やはりこちらもデータ通りカウンターでやられる局面が多かったです。というか、甲府戦についてはそればっかりだったと思います。

 


【公式】ゴール動画:ピーター ウタカ(甲府)9分 ヴァンフォーレ甲府vsV・ファーレン長崎 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17

 

これはかなり極端な例ですが、自陣やミドルサードで奪われると即ピンチになることが多い傾向は間違いないかなと思います。

 

因みに、清水慎太郎が決めたゴールも水戸のポジティブトランジションが上手くハマったことによるものでした。

 


【公式】ゴール動画:清水 慎太郎(水戸)52分 V・ファーレン長崎vs水戸ホーリーホック 明治安田生命J2リーグ 第3節 2019/3/9

 

4)まとめ

以上のことをまとめると、長崎戦のポイントは2つ。

 

  • 奪ってから、時間をかけずに敵陣の深い位置まで侵入出来るか。
  • ボール非保持時に、どれだけ縦パスを制限出来るか(相手に持たせている状況を作れるか)。

 

これまでは、過去の積み上げを活かしたチームとの対戦が多かったと思います。

 

一方長崎については、手倉森新監督の下、これからチームとしての成熟度を高めていこうとしている段階なのかなと思います。

 

ざっと見た感じ、大宮はしっかりと準備してそれを表現出来さえすれば、悪い結果にはならないんじゃないかなと踏んでます。

 

個々のレベルは高いと思うので、逆に今当たっておいて良かったというチームの一つかもしれません。

 

5)おわりに

いよいよ、昨年J1チームとの対戦を迎えました。

 

長崎は昨年の主力が抜かれているものの、やはり個々の能力は非常に高いです。

 

しかし、その代わりに引っ張ってきたのが、元代表で昨年名古屋でバリバリやってた玉田です。

 

当然全く侮れない相手です。

 

そしてご存知の通り、長崎は高木監督とファンマの古巣でもあります。

 

大宮としても、そろそろ3ptが欲しいところでもあります。

 

色々な意味で特別な試合になるんじゃないかなと思います。

 

5節の試合後は色々とありましたが、ここは改めて皆気持ちを1つにしてサポートしようじゃありませんか。

 

次こそは勝ちましょう!

 

 

 

以上