Match Day

Match Day-改-

No football No life

2019 Match day 7レビュー簡易版


【公式】ハイライト:大宮アルディージャvsファジアーノ岡山 明治安田生命J2リーグ 第7節 2019/4/3

 

結果 大宮2-1岡山

 

 

 

 

0.はじめに

 

平日ミッドウィーク開催にしてはかなりのお客さんが見に来ていたこの試合。

 

非常に素晴らしい内容で、私も行って良かったなと思いました。

 

最後の最後にDFが決めて逆転勝利。大宮っぽい勝ち方ですね(笑)

 

今節は、取り上げたいシーンが多々ありました。

 

また私が前回のブログでポイントとして挙げた2点、

 

  1. 切り替え時の守備
  2. コンパクトに守備してくる相手に対してどうビルドアップを図るか。

 

mexicorange.hatenadiary.jp

 

についても、しっかりと対応されていました。

 

この辺も記事にしたい!

 

が、一方で3連戦の2試合目という事で全然まとめる時間がありません(笑)

 

この記事もギリギリで作業してます・・・。

 

という事で今回は、良い攻撃と良い守備が一連の流れで見れたシーンがありましたので、そこだけに焦点を当てたいと思います。

 

ざっと3,000文字いくかなぁという内容ですので、鹿児島戦前にサクッと見て頂ければなぁと思います。

 

1.21:50からのシーン

今回取り上げたいのは、この攻撃から守備までの一連のシーンです。

 

 

攻撃、切り替え、守備と一連の流れが非常に分かりやすいシーンかと。

 

俺がサッカーを見るにあたってベースとしているのが、「モダンサッカーの教科書」という書籍で紹介されている分析のフレームワークです。

 

www.footballista.jp

 

なんかステマっぽいですが(笑)

 

チーム分析のフレームワークの箇所だけ読んでも、だいぶ見方が変わるんじゃないかなと。大宮サポの方で、まだ読んでいない方にはお勧めです。

 

今年最初に投稿した当ブログの記事で、「攻撃」「切り替え攻/守」「守備」に分けて分析したい旨を書きましたが、そうしようとしたのはこの書籍から来ています。

 

細かい内容は置いておきますが、要は現代サッカーというのは

 

①攻撃

②ネガティブトランジション(被カウンター時)

③守備

④ポジティブトランジション(カウンター時)

 

4つの繰り返しで構成されており、そこからチームを分析するというものです。

 

今回取り上げたシーンはまさにその流れ通りで、大宮の戦い方を理解するにはうってつけかなと思った次第です。

 

2.攻撃

まず、攻撃について。相手は4-4-2で守備を整えています。

 

大宮は、一度敵陣で攻めるも攻めきれず、ミドルサードまでラインを上げているDFまでボールを戻している状況です。

 

その中で、石川がDFに降りているので、4-1-5をベースとした形で再び攻めに出ようとしています(実際はシャドーも降りていて4-3-3気味です)。

 

f:id:mexicorange:20190406232629j:plain

図の通り、石川から畑尾へのパスで攻撃のスイッチをいれます。青で色塗している箇所がそれぞれのマークです。

 

f:id:mexicorange:20190406232846j:plain

※画像に誤字がありますが見逃してください(笑)

横パスが入ると、茨田がボールを受けに来ます。そうする事で、相手DHを引き付ける事になります。

一方で、茨田が空けた箇所に大山が侵入。茨田にボールが入った瞬間に奥井も下がって貰いに来ます。この時、相手SBを引き付けると。

 

その結果、相手SB裏に広大なスペースが生まれます。

 

相手のマークを考慮した、連動した良い動きになってます。

 

f:id:mexicorange:20190406233327j:plain

その後、茨田は奥井にパスを出した瞬間にスペースへ向かいます。

 

奥井が大山に預け、ワンタッチで再び茨田へ。

 

相手SBとDHはそれぞれのマークを見るべきなのか、茨田を見るべきなのかで判断が遅れ、茨田はドリブルでスペースへの侵入に成功します。

 

非常に素晴らしい崩しで、俺も試合中に「完璧だーー!」とか言ってしまっていた気がします(笑)

 

ここでのポイントは以下です。

 

f:id:mexicorange:20190406233634j:plain

これまで再三ブログでも述べてきましたが、サイドで三角形或いはひし形を形成しての崩し。これがバッチリはまりました。

 

図のように、三角形2つ(菱形は瞬間的なものでした)が形成され、1人の持つ選択肢が複数ある状況を作れています。

 

また、この状況に於いては所謂5レーン理論の原則(一列前の選手が同一レーンにいてはいけない等。詳しくはリンク参照。)もしっかり守られています。

 

www.footballista.jp

 

こうした形、これまでも何度かありました。

 

ここまでくるともう偶然ではないでしょう。

 

大宮アルディージャにも、やっと再現性のある攻撃の形が仕込まれていると断言して良いと思います。

 

3.ネガティブトランジション(被カウンター)

結果的に先の攻撃は失敗に終わります。そして岡山は、奪ってすぐに切り替えて攻撃に出ようと試みます。

 

f:id:mexicorange:20190406235218p:plain

対して大宮は、画像の通り基本的にはDH2枚でまず相手のカウンターを制限しようと試みています(このシーンでは奥井も関与してますが)。

 

f:id:mexicorange:20190406235400p:plain

更にその後ろには、カウンターを予防するためにCB3枚が残って待ち構えています。

 

要は攻撃時、前線は基本5枚で仕掛けていくのに対して、中盤から後ろは「後ろから3-2」の形で被カウンター時の予防も行っているという訳です。

 

因みに、4-4-2の際に攻撃が良くなる傾向がありますが、これは相手が引いているのでボール保持がしやすいという状況があるのと同時に、後ろを2-2にする事で前線の枚数を増やし、より厚みのある攻撃を行おうとする意図がある、という事が1つ挙げられます。

 

つまり、3-4-2-1では攻撃と被カウンター時のバランスを上手く考慮しているという風に考えられます。故に、攻撃時に上手くハマらない局面がこれまでに発生していたという訳です。

 

4.守備

被カウンター時の対策を行っている事で、相手は中盤までは持ち込むものの、その後攻撃を成功させることはできませんでした。

 

大宮の帰陣もかなり早く、

f:id:mexicorange:20190407000223p:plain

敵陣で奪われてから相手のカウンターを遅らせて、20秒かからずに守備ブロックを形成して相手の攻撃を制限する事に成功しました。

 

結果的に、岡山は攻め手がなくなり裏へボールを蹴るものの通らずゴールキックへ、再び大宮ボールでゴールキック・・・。

 

と、ほぼほぼ完ぺきにこなせてました。

 

5.ポジティブトランジション(カウンター)

さて、では大宮のカウンターはどうかというと、そのシーンもピックアップはしてます。

 

してますが!間に合いませんでした!(笑)

 

少なくともこの一連のシーンとは別になりますので、機会を見てまた紹介したいと思います。

 

6.まとめ

という事で、7節については戦い方のベースについて取り上げてみました。

 

今後、当然相手も対策を図ってくるものと思われます。ただ、戦い方のベースがあるというのは非常に大きくて、これがまだ浸透していないチームは未だ苦しんでいる状況が見受けられます。

 

逆に大宮は高木監督初年度、3バックということを考えると、シーズンの序盤にしてある程度浸透しているということ自体が良い傾向ですし、今後強みになってくると思います。

 

鹿児島戦については、正直直近の試合見れてません。シーズン当初に比べて若干調子落としているようですが、開幕戦では結構アグレッシブに戦ってくる印象があります。

 

ただ、浸透してきたこの戦い方をベースに、落ち着いて戦う事が出来れば心配はないと思います。(油断とは違います笑)

 

3連戦の最終日、ここを3連勝で乗り切れれば、その後に続く昇格候補チームとの戦いに自信をもって挑めると思います。

 

絶対に勝ちましょう!

 

以上