【公式】ハイライト:大宮アルディージャvs横浜FC 明治安田生命J2リーグ 第9節 2019/4/14
結果 大宮2-1横浜FC
0.はじめに
やはり勝つのは良い。一週間を良い気分で過ごさせてくれる。
上司が余りポンコツ過ぎても気にならない。
ポンコツ過ぎる故にこっちが尻拭いさせられる。でも気にならない。
そのせいでブログを書く時間が全くない。でも気にならない。
常に最高の気分でいられる。
という事で、
祝 4 連 勝 ! !
序盤の躓きもなんのその、いよいよリーグ戦3位まで上り詰めてました。
一体どこまで行くんだろうという気さえしてきます。が、
それこそこの結果に満足してはいけないでしょう(笑)
かなり安定的に戦えるようになってきた印象を受けますが、まだまだ改善の余地がありそう。
ただ、今シーズンはその余地がちゃんと改善されるので、見ていて本当に楽しいです。
という訳で、9節を振り返りたいと思います。
今回は、両チームの狙いを中心に触れていきたいと思います。
1.Match day 9
1)スカッド&嚙み合せ
予想通り、両チーム3-4-3のミラーゲームとなりました。
大宮は前節から河本、ファンマを入れ替え。横浜は1トップにイバを投入。
横浜の前3枚、控えめに言っても強い。
2)横浜の狙い
因みに今回は動画はないです。
色々な方の意見を踏まえて考えると、コンプラ、大事だよね(・´з`・)
ってことで、図解とYouTubeメインになっていくでしょう。図解は色々アドバイス欲しいです。
①攻撃面
さて、横浜ですが攻撃時にサイドのCB(通称HV)がワイドに開いてビルドアップします。
DHの1枚が下がったり上がったりして、相手のプレスや守備に合わせて3バックだったり、4バックにしてきます。
大宮に対しては、相手WBが奥井・酒井を釣り出して裏を狙ったり、或いは2DHの脇を使いたいという意図がベースにあったと思います。
また、大宮のプレッシングを誘導して攻撃する形も見せてきました。
DFラインがワイドに開いて、サイドチェンジ。そのタイミングで大宮は前3枚+DH2枚でプレッシング。
基本的にコンパクトに守る大宮ですが、この様に大きく展開されると、その瞬間は全体が広がる事となります。
横浜はそれを狙って、2DHと大宮最終ラインの間に出来たスペースで、イバや斎藤が受ける。
或いは、相手WBがこちらのWBを釣り出してその裏にシャドーが入り込む等といった攻撃を見せてきました。
②守備面
一方、守備時は大宮同様、基本的に5-2-3で守ります。
但し、激しくプレッシングするのではなく、どちらかというと中央に入れさせないよう制限する守備。
ボールサイドの逆にいるシャドーは、少し引いてDH脇を使われないように考えていたのかな。特に斎藤が上下するシーンはよく見られました。
3)大宮の狙い
①攻撃面
横浜の狙いは特に間違ったものではない様に感じます。
ただ、精度が若干甘かったように感じます。
まず、これまで散々触れてきました通り、大宮はビルドアップについては2パターンあります。
- 通常は3-2-5でビルドアップ
- 相手が中央を制限している場合等は4-1-5にしてサイドからビルドアップ
となると、今回の場合は4-1-5になりますが、初めは3-2-5からスタートし、試合の流れを見て徐々にその形へ変化させてきました。
前半15分頃には、相手シャドーが安易にプレッシング、あっさりと縦パスが入りDH脇に侵入することが出来ました。ほんとあっさり。
少し遡って、7:30頃。こちらは、相手3トップの外側に2DHが出て、片方のDHが相手を引き付け、シャドーが相手DH脇に侵入し、そこを狙うといった内容。
最終的には、食いついたHVの裏を狙います。
但し、結果的に決定的な攻撃の糸口が見つからないため、4-1-5へ変更しサイドから崩すよう試みます。その形が上記1.2).②です。
そして、今度はそこから河面が上がって後ろを2CBのみにする形を取ってきます。
中央を制限する横浜に対して、河面が1列前へ。シャドーの大前が大外に流れます。
酒井は相手WBを留めている事から、大前がフリーでボールを持つことに成功する、というシーンでした。
やはり大前がフリーで持つと攻撃面では驚異的。1点目も大前の縦パスがきっかけでしたね。
ファンマの1点目も、確かにファンマの切り替えも良かったのだが、その前にファンマに入れた大前も流石のセンスだよな。#ardija
— Mexicorange (@mexicorange) 2019年4月14日
4/14・横浜FC戦 29分 #22フアンマ を起点とした展開から最後は自身が押し込み先制ゴール!
この様に、大宮は相手を見ながら試合の中で上手く変化をつけ、試合を優勢に進めることが出来たと思います。
②守備面
対して、守備ですが大宮の守備は大きく分けて3つ。
- 相手のビルドアップに対しては5-2-3で中央を制限。
- 自陣では5-4-1をコンパクトにして守り、スペースを与えない。
- 相手が崩せず、一度バックパスで組み立て直そうとしたタイミングで5-2-3プレッシング。
5-2-3で中央を制限する形は、これまでも触れてきたと思います。
また、5-4-1でコンパクトに守る形は、試合を重ねるごとに徐々に良くなってます。鹿児島戦でも触れました。
これらの守備が崩されるというシーンは、ほとんど無かったと思います。
一方、コンパクトにしている逆サイドは、フリーな選手がポジションを取っています。
失点シーンは中央を固めた結果、逆サイドで少し余裕のある状況で持たれてしまった事も要因として挙げられると思います。ここが気になる点。
更にもう1点、前述1.1).①のプレッシングしている図解の場面です。
5-4-1、5-2-3、どちらも相手が後方でサイドチェンジした際にプレッシングをかけます。その際に、全体が広がるのでライン間にボールが入るリスクは高まります。
前半初めの方はそういったシーンが多いように感じました。ここも気になる点かなと。
4)まとめ
以上のことから、今節までみた感じだと
- 攻撃面では、状況に応じてビルドアップの形を修正しながら、今シーズン仕込んでいるサイドでの三角形や右サイドの連動した攻撃を繰り出せるようになってきた。
- 守備では、5-4-1や5-2-3でセットした状況で大崩れすることはなさそう。但し、幅を使って全体を動かされる場合については注意が必要。
という事が言えるかなと思います。
10節を前にして、大凡基本となる形は仕上がってきたのではないかと感じます。エルゴラッソの記者の方が非常にうまいことを仰られてました。
大宮は高木監督らしいチームになってたなと。強いとか良いサッカーとかじゃなくて、とにかく堅い。選手個人が無理する局面はあるけど戦術的に無理しないというか。ロースコアもしくはシュート数の少ない展開に持ち込んでしっかり勝ちきれる。シーズン前の印象からかなり上方修正。
— 芥川和久 (@40000headman) 2019年4月14日
戦術的に無理しない。
まさにそんな印象ですね。
ん?ところで次の相手は誰でしたっけ?
2.Match day 10 プレビュー
次の相手。
そう、町田ゼルビアです。
戦術的に無理しないといけなさそうな相手です(笑)
果たして高木監督は、独特な戦い方を用いてくる相手にどう対応してくるのでしょうか。
1)嚙み合せ
町田はご存知の通り、4-4-2の布陣を用いてきます。
そうなると従前からお話している通り、WB誰が見るの問題・・・シャドーは・・・・
んなわけないですね(笑)
はい、町田さんは最早サッカーファンなら常識の、超圧縮から同サイド攻撃という戦法を用いてくるチームです。
次節はほぼほぼこんな形の盤面になるのではないでしょうか。
逆サイドのスペース、凄いっすね(笑)
2)試合のポイント
まず、町田を理解するにはこのブログ読むなんかより、こちらの記事参照にした方が分かりやすいと思います(笑)
要は密集地帯がオーバーロード、反対の過疎化しているとこがアイソレーションという事ですね。
そんな中で、町田は極端にオーバーロードさせ、その状況を逆手に取ってそのまま突っ込んできます。
こちらの記事で語られている通り、町田がこの戦法を取る一番の理由は、
狭く攻撃して狭く守る事で、攻守を可能な限り一体化させ、切り替えの隙を極力作らない
ことにあります。
もっと簡単に言うと、「狭く守ってそのまま狭く攻撃すれば、奪われてもすぐ奪回出来るっしょ」という事になるかと思います。
そうなると、町田に対するポイントは
- 逆サイドのスペース!
- 或いは徹底的に同サイドで戦い抜く!
になろうかと思います。因みに俺がチェックした福岡戦もこの2点を中心とした、対町田対策を仕込んできました。
3)逆サイドのスペース
まず、逆サイドのスペースをどう攻略するかです。
恐らくこうしてDHやシャドーが降りてきて、相手SBの脇に逆サイドに張っているWBが侵入し、ボールを放り込むみたいなシーンは多くみられる事になろうかと思います。
問題はその後ですね。
当然、裏に出すのもアリでしょう。
また、スライドした逆サイドにまた放るのもアリかもしれません。
或いは、自ら持ち出しシュートまで持っていく、パスを出す等の選択しもあると思います。一番分かりやすいのはこのシーンじゃないかと思います。
9/15・町田戦 13分 大前元紀のロングパスから初出場のダビド バブンスキーがシュートを放つ
昨シーズンの熊谷開催の試合です(懐かしい・・・この時は希望をもってたなぁ)。
バブンスキーの抜け出しも良いですが、大前のパスも素晴らしい。また、富山がDFラインを引き付けているのも効果的ですね。
こうした展開は当然カギになると思います。
4)同サイドアタック
町田は基本的にカウンターでの攻撃を主としているので、当然前からプレッシングをかけてきます。
守備時の布陣は基本的に4-4-2ですが、こちらが後方でサイドチェンジした際に、SHとSBが押し上げて3-4-3気味にプレッシングを仕掛けてくる事があります。
そのプレッシングを逆手に取って、相手CBを引き付けているCFを経由しながら、相手SB裏にシャドー或いはWBが侵入するという形も出来るかと思います。
特にこの形自体は、今シーズンの大宮が仕込んでいる攻撃パターンでもあるので、こうした展開から得点出来ると胸アツです。
5)まとめ
以上のことを踏まえ、10節町田戦を観るポイントを以下の通りとし、次の記事で確認したいと思います。
- サイドチェンジを用いた攻撃はどのようなものだったか。
- 同サイドから攻略する試みは行ったか。
- カウンター対策
攻撃面に関しては、確実に仕込みがあるでしょう。ただ、カウンター対策。
こちらには触れられませんでしたが、どう設計してくるかは楽しみの1つではあると思います。
3.おわりに
昨シーズン、開幕戦に見事勝利しその勢いを持ったまま挑んだ町田戦、しっかり負けました(笑)
そして、そこから徐々に歯車が狂い始めたように思います。
そういう意味では鬼門となる、今週末の町田戦。相手は前節勝って勢いを増してます。
ここを乗り切れば、今度は自動昇格圏が見えてきます。
やはりまだまだ負けるわけにはいきません。
最後に、前節全体で2位、J2では1位だったこのゴールシーンを張っておきますので、皆さん今からモチベーションを高めて、5連勝を達成しようじゃありませんか。
絶対に勝ちましょう!
以上
4/14・横浜FC戦 54分 カウンターから #5俊輝、#8茨田 で崩して #22フアンマ がこの日2ゴール目を決める!
大宮アルディージャ大好きな人たちの集い「大宮戦術談議会」という会を開いてます。上記がメンバーのブログです。戦術談議会と言っても結局楽しい飲み会になるだけなので、興味ある方は気軽にお声がけ下さい。女子メンバー積極的に募集中。