【公式】ハイライト:大宮アルディージャvs愛媛FC 明治安田生命J2リーグ 第12節 2019/5/4
結果 大宮2-1愛媛
【目次】
0.はじめに
近くのコンビニに和ラーが無いんですがどこで売ってますか。
どうもメキシコです。
乃木坂46「まつむラー亭 神戸 関西すき焼き風お披露目篇」 | サッポロ一番 和ラー
さて、GW明け調子はどうなんだパーリーピーポー。
もちろん俺は絶好調、土曜日も仕事だぜ(山口戦は見れる)!
GW前、隣の机のお姉さん幸せそうな顔してたのに、休み明けは全く逆。
死んだ顔してたよ。怖い。そのギャップはいらない。
そんな訳で、先日の愛媛戦を振り返りたいと思う。
今回は試合全体の流れにスポットを当ててみるから、よくチェックしてくれよな。
ところで、今回プレビューは無しだ。
何故ならまっちゅんの動画を見すぎて時間がないからな。
yo,じゃあ行ってみようか!
1.スカッド&嚙み合せ
さて(笑)
愛媛戦のスカッドは以下の通りでした。
予想通り4-4-2でしたね。
ポゼッションサッカーの愛媛に対して大宮はバブンスキーを起用。後述しますが、相手の戦い方を踏まえて、1発で局面を変えられる選手を起用したんじゃないかと思います。
今の勢いと強さ、4-4-2との相性の良さ、まして令和初のエロテロリストプレイヤー(良い意味)こと小島幹敏が初スタメン。
13時30分頃、銀だことアルディ焼きを食べてもなお、腹減ったなと思って買いに行ったサーティワンアイスクリーム食しながら思ってましたよ。(アルディ焼きは秋口に出して欲しいね。)
今日は安心して見れる!!
とね。
2.前半の戦い
①大宮のプランと現実
さてどうせあれだろ、4-3-3でプレッシングしかけてくるから、こっちは4-1-5化してサイドにポンと蹴ってバッと走ってドンとゴールだろ?
なんて思ってましたが甘かったですね。
色々情報を集めると、大宮側はどうも相手が3バックで来ることを想定していた節がありますが、いずれにせよ、4-4-2の場合は上図の通りSHがプレッシングに加わり4-3-3みたいな感じになります。
そうなると、この様に同数でハメられてしまうので、大宮は4-1-5化してこの状況を回避します。
両WBが高い位置を取る、いつものこの形です。
しかし・・・おや・・・愛媛の様子がおかしいぞ・・・
プレスしてこねーーー!
上図の通り、4vs2みたいな構図になるので明らかに後ろが多い状態。
そして後ろの守備陣はしっかりと4-4のブロックを形成して大宮に中央を使わせないように守る。
我々は通常のビルドアップ時ではあまり有効な手段を用いて攻撃をしかけられませんでした。
これは小島の失点とかに関わらず、最初からそうでしたね。
小島の失点はまぁしょうがないです。あの後、経験者とかに色々と話を聞きましたが山瀬の入り方もかなり上手いようです。
むしろ感心したのは、その後のプレーにあまり影響を見せなかった彼のメンタル。恐ろしやでしたわ。
さて、話を戻して。
これが、俺が勝手にサカナクションの山口一郎に似ていると思ってる、愛媛川井監督の取った手段なんだな、と思って途中まで見てました。
(※改めて髪上げた写真とか見ると全然似てないっすけどね(笑))
②プレッシング
でも、結構攻めてたんじゃね?って思ったでしょう。
そう、大宮はビルドアップ時のプランは完全に狙いが外れたものの、一方でプレッシングの方ではしっかりとハメていきます。
これは一例ですが、このシーンでは最終的に丹羽にボールが入って石川とバブで挟み、ボールを回収⇒攻撃へというシーンでした。
愛媛は後ろでも意地でもボールを繋いで、攻撃を仕掛けてくるチームです。
あそこまで意地になるともう監督の思いが凄いんだろうなと、半ば感心していました。
そしてキーパーもビルドアップに参加してくるチームなので、もしかして軽く回避されちゃうんじゃないの・・・などと思ったら全く逆。
大宮は敵陣でのスローイン等も含めて果敢にプレス、かなり成功してカウンターに繋げていました。
その中の一つがこれですね。
5/4・愛媛戦 14分 前線でボールを奪い #11バブンスキー がシュートを放つもクロスバーを直撃
奪ってからすぐ攻撃仕掛けたい場合、バブンスキー持って来いでしょう。この狙いを達成するために、高木監督は彼を投入したんじゃないかと思います。
③30:00~
ビルドアップは微妙、プレスからの攻撃は狙い通りという中で、ようやく30分以降に後ろを3枚にして攻撃に厚みを持たせることに成功させます。
失点後すぐ変えた訳ではなく、状況に変化を加えるまでに少し時間がかかりすぎかなという印象。もしかすると監督の指示があったのかもしれません。
ただ、ツイートもしましたが、この辺の状況判断は選手の中でうまくやれるようにして欲しいですし、それが出来ると強い。この辺も課題なのかもしれないです。
そんな訳で、最終的に点を取るに至らず。でも、この展開ならすぐ点とれそうやな・・・という、今思うと伏線だったのではないかという感情を抱きながら後半へと移ります。
3.後半の攻防
①川井監督「まぁそっちが良いと思ったんで、対応させて頂きました」
インタビュアー「どういった狙いがあったんですか?」
川井監督「まぁ・・・そっちが良いと思ったんで、対応させて頂きました。」
めちゃくちゃ曖昧な回答を試合後にしてましたが、多分何か意図があって言いたくなかったんでしょう。
愛媛は4-4-2から3-4-3に変更してきます。因みに愛媛は3-4-3の方が慣れているようです。
そして高木監督は後半頭から大前元紀を投入。
インタビューでは、「バブンスキーはシュートこそあれど、ワイドに入った時のサポートとか、そっからのボールの引き出しで工夫が足りなかった」と、ボール保持時の展開を見据えた話をしていました。
大宮の前半のポゼッション率は59%なので、ほぼほぼマイボールで進めてました。
そこでバブと大前を天秤にかけた結果、大前の方が有効だろうという判断でしょう。
これも全然賛成出来る交代でした。実際、「この展開なら大前出すんじゃね?」と現地で言って当たったので、100万円下さい。
②「そっちが良いと思ったんで」の答え
5-4のブロックでガチガチに守ってくる選択も取れた訳なんですよ。
でも、そうしなかった。愛媛は前半と打って変わって積極果敢にプレッシングを仕掛けてきます。
一方、大宮はプレッシングを仕掛けてこないと思って3バックでビルドアップ。
逆!前半と逆!
今度はボールを持てない状況に追いやられました。大前入れた意味。
で、これを4バックに変えれば良いのだけれど、ここも対応が後手に回ってしまったのか、しばらく3バックでビルドアップを図っていた印象があります。やっぱり状況判断大事ですね。
でも、ミラーゲームなら大宮もプレスして同じ状況に持ってけるのでは?
と思いますよね。
あ、画像を間違えました。こっちです。
上図はかなり極端に書きましたが、要は愛媛はGKもビルドアップに参加してくる位、後ろでしっかりと繋いでくるチームです。
これだと余裕でプレスが剥がされてしまうので、大宮はDHもプレッシングに参加します。
ところが今度は、DHが空けたエリアがスッカスカになる訳ですね。しかも相手はGKを含めてビルドアップを図れるチーム。
という事で、後ろに残っている選手も大宮6vs愛媛7みたいな構図が生まれることとなり、結構怪しいシーンが作られてました。
多分これが川井監督が言う「まぁそっちが良いと思ったんで」の答えです。
③アジアの大砲の本気
しかし、ネイティブダンサーな監督にタダでやられる訳にはいかないのが、我が軍が誇るアジアの大砲です。
途中から富山、大山を投入。まさに大砲な戦術を取ります。
これはね、俺らが知ってるオーソドックスで伝統的な4-4-2じゃないんだよ。
あの4バックはもう過去のもの。これは、
高木式超攻撃的4バック
なんだよ。適当に名前付けてみたけど(笑)
両サイドのSBがめっちゃ上がる。更にSHもあがりっぱ。
6トップくらいの勢いで攻め上がる訳です。そして相手が1トップならその脇も利用出来る。
するとどうなるか。そうです。
タコ殴りです。
5/4・愛媛戦 79分 #10元紀 のコーナーキックに #6河面 がヘディングであわせてプロ初ゴール
5/4・愛媛戦 83分 #6河面 のクロスのこぼれ球を #15大山 がミドルシュート
5/4・愛媛戦 87分 #10元紀のフリーキックのこぼれ球を #5俊輝 がつめて移籍後初ゴール
得点はセットプレーでしたが、それを勝ち取るまでに至る攻撃は非常に良いもので、押し込んだからこそ生まれたゴールと言っても大げさではないと思います。
そしてウイイレがJ2基準だったらキック精度93の大前元紀を擁してる我々。
素晴らしい逆転勝利でした。
川井監督もこんな軽快に踊れずに、地団太を踏んでいたことでしょう。
4.まとめ
両監督が色々と考えて試合を動かしてたんじゃないかなぁと、振り返りながら思ったのでこういうまとめ方にしてみました。
この状況を拡大誇張すれば、1本の映画が撮れるんじゃないでしょうか(笑)
それにしても愛媛の川井監督は、プロ経験が愛媛で2年間、以降は大学、女子サッカーと経て昨年からトップチームの監督を務めるという、結構異色な方の経歴?ですよね。
頑なにポゼッションするスタイルと、なかなか順位が上がらない状況の中で今後どうなっていくのか楽しみなところもあります。神谷というめちゃくちゃ良い選手がいるので、得点取れる選手が入ると全然変わりそうですがねぇ。
大宮については8試合負け無し、順位は変わらずも4位以下とは4pt以上の差つけることに成功しました。
1~3位は2pt差以内と依然として団子状態ですが、昨年とは違い若干余裕のある状況に持って行けたんじゃないでしょうかね。
石川と河面のゴール等、ポジティブな要素もある試合でした。
すでに夏みたいな天気ですが、これから暑くなるにつれ、そろそろ選手たちの疲労も考慮しなければならない時期に差し掛かってきます。
しかしこっちには、三門もいるし、シモヴィッチもいるし、富山もいるし・・・でやっぱり選手層が厚いです。
今年はどの選手も良い準備が出来ている印象なので、この選手層を活かして上手く使い分けながら好調を維持してもらいたいですね。
次節はアウェイ山口戦です。
今年は今一つ調子が上がってきてないですが、それでも侮ってはいけないチームである事は去年実証されてます。
時間あればプレビューしたい所ですが果たして・・・(笑)
次節も勝ちましょう!
以上
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大宮サポーター向けの戦術用語解説①(ピッチの分割・ハーフスペース)
— ちくき(助手) (@Soka_ardija0331) May 7, 2019
とりあえず第一回目の戦術用語解説。大宮の選手のプレーを参考にしながら図と映像を使って説明しました。#ardija #大宮アルディージャhttps://t.co/WIiqk3aOJi
ちくきa.k.a助手が、昨今飛び交う戦術用語の解説をしてくれています。シリーズもの。
因みにハーフスペースって、俺が図解するときにピッチで色を変えてる部分のことです。
俺のブログを読んでいる皆さん、実はサブリミナル的に深層心理には刷り込まれて・・・(笑)
ところで、単語自体を覚えることは然程重要じゃありません。ハーフスペースであれば、そのエリアが危険だ、という認識が持てれば個人的にはオッケーだと思います。
それを皆で共有するためのワードとして「ハーフスペース」と呼んでるだけですので、別に「真ん中と左の間のとこ」とかで覚えたって構やしないと思います。
「はぁ?お前、ハーフスペースも知らねぇのぉ?」
みたいなことはないっす。
選手が活躍するその背景には理屈で説明出来る部分があって、逆にその理屈があるから選手がより輝いて見えるんだ、というのを知ってもらえたらなと思ってます。
トリセツで触れましたけど、そしたら観戦も2倍楽しいじゃん?みたいな。
彼の用語解説の意義はそこにあると思います。
前半戦終了を目処に大宮のフレームワークをメキシコさん(@Mexicorange)、ちくき助手(@Soka_ardija0331)とともにまとめ予定。その前段として、メキシコさんの現時点でのフレームワークを基に各局面についてのポイントメモを記事にしてみましたので、ご参考まで。#ardija https://t.co/mLxigkEUgL
— Zdenko (@PO6qmzXGZLZ1QCi) May 6, 2019
今回は@Mexicorangeさんが単独で大宮のフレームワークを執筆してくださいましたが、前半戦を終了した時点で教授(@PO6qmzXGZLZ1QCi )と私とMexicoさんの3人体制でより詳細なものを投稿しようと考えています。
— ちくき(助手) (@Soka_ardija0331) May 6, 2019
構成としては@Tanalifeさんの町田のフレームワークの記事を参考にしようかと。#ardija
という事で、前回のトリセツ。多くのいいねありがとうございました。ビビりました(笑)
前半戦終了後には、もう少し詳しい版を共作予定なので、乞うご期待(?)
ブログなどのツールを通じて、よりポジティブに大宮アルディージャというクラブと向き合えたら良いなと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
大宮アルディージャ大好きな人たちの集い「大宮戦術談議会」という会を開いてます。上記がメンバーのブログです。戦術談議会と言っても結局楽しい飲み会です。大宮で語らいたい人。一人で見に来てて仲間が欲しい人。老若男女問いません。興味あるかたはお声がけ下さい。