Match Day

Match Day-改-

No football No life

2019 MD30 甲府戦 ~冷静と情熱のあいだ〜

 

1.狂った歯車

f:id:mexicorange:20190906213908j:plain

 

ご安全に。

 

筆者、新卒で入社後2年半程御殿場に住んでいた時期がありました。

 

山梨は河口湖周辺はたま~に行くことはありましたけど、甲府は人生初。甲府、とても良い所でした。

 

過ごしやすい気候、スタジアムも見やすい、エコ活動も盛ん(コップ返すと100円キャッシュバック)だし、ほうとうも美味かったですし。

 

なお、試合(以下略

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳にもいかず。流石の筆者も試合後は放心状態。今シーズン初連敗。痛い、痛すぎる。某チームとの差、見ました?敢えて書きませんけど、いやぁ・・・諦めたくなる気持ちも分かる!諦めないけど!

 

もう負けられません。86ptというチームが掲げた数値に致して、可能性がある限り筆者は前を向いて歩きたい。ですが、それを達成するには残り試合全勝に近い数字を残さないといけません。

 

可能性が果たしてどれほどのものかは正直分かりません。ただ分かっているのは、どこか歯車が狂ってしまったということ。でも、何が狂ったんでしょう。

 

今回は戦術的に気になった点を2つ程ピックアップしつつ、そこから読み取れることを考えてみました。町田戦を前に皆さんも整理してみてはどうでしょうか。

 

2.どこが狂ったのか

 

①前線の守備?

このチームは前線の守備が機能しないと、にっちもさっちも行かなくなるというのは何度も言ってきました。やはり良い攻撃が出来ている時は前線の守備が非常に機能しているし、悪い時はそれが機能していない。

 

この試合通じて思ったのは、結局前からの守備が機能してりゃ、各レビュアーが提起している諸問題が浮き彫りになることもないんじゃないかってこと。問題があること自体があまり良い事ではありませんが。

 

ただ、「自らアクションを起こす」チームを作るという事を念頭に置いているのが、高木監督率いる現在の大宮アルディージャ。前から行って剥がさることを想定して修正を施すべきなのか、自分達がやりたい形を貫けるように毎試合設計して試合に挑むべきなのか。

 

監督就任1年目、今シーズンだけでチーム全体のクオリティはどこまで高められるでしょうか。恐らく全部を良くすることは難しいでしょう。長期的に見て、今年はどこを極めるべきなのか、逆に言えばどこを捨てるのかという視点も必要かもしれません。残りは12試合です。

 

さて、甲府戦のプレスです。

 

・良い時

 

 

f:id:mexicorange:20190906212437j:plain

5-2-3⇒4-4-2へ可変してプレッシング

 

・悪い時

 

 

f:id:mexicorange:20190906212539j:plain

GKが絡む事でシャドーがどっちつかずに

 

ここ数試合で言えば、CFはボールホルダーにガツガツ行くというよりは、アンカーに出させないようなポジションを取りながら、左右どちらかに誘導しようとしています。回収したい位置は敵SB(SB役のHV)がポジションを取っているエリア。なのでシャドー、WBがしっかりとプレッシング出来るかが鍵となってます。

 

ただ、ここ数試合はGKがビルドアップに関わること。そして、敵攻撃陣が高い位置を取る事でDFラインが上げられず、後ろのプレスの出足が遅れることが、うまくプレスがかからない要因になっている様に見受けられます。

 

例えば上記「悪い方」で言えば、甲府が4バック化しGKがビルドアップに参加。それに対してファンマはCB役に対してプレッシング、更にアンカーには小島がプレスする事で対応をします。しかし、片方のCBとSBは完全にフリーな状態。

 

本来はSB役へのプレスがタスクの茨田ですが、一方でこの局面では縦も切らなきゃいけません。縦を切りつつ横も見つつで、結局下がってきたドゥドゥに縦パス通されます。一方、それによりHVが引き出され、WBは敵WBに止められて前に出ることが出来ない。結果的に後ろから蓋をする事が出来ずにプレスを回避されピンチを招くこととなりました。

 

しかし、良いシーンでは敵CBは捨て、シャドーが敵SBへ、WBが敵WBへしっかりとプレス。全体を5-2-3から4-4-2へ可変させ上手くハメていくことで、相手のミスを誘発することに成功します。これが同じ試合の中で起きてます。

 

自らアクションを起こすということは、ただ考えなしに前からガンガンプレスに行けば良いという事ではないと思います。相手をどこに誘導したいか、どこで奪うのか、そこから逆算してどう動くのか、という事だと思います。そこの整理というのはしっかりと施す必要があるのかなと思います。

 

②ビルドアップ?

 

ボール保持時でも1点気になることがありました。

 

 

甲府はボール非保持で5-4で守備ブロックを形成、そこから状況に応じて撤退するか、徐々に押し上げていくという形を繰り返していたように思います。それに対して、大宮は相手1トップに対しては3バックで十分だろうということで、3-2-5のような形でビルドアップ。

 

しかし、下図のようにボールホルダーに多大な時間とスペースがあるにも関わらず無理に前進しようとし、結果的に回収されカウンターを喰らうというシーンが多々ありました。

 

f:id:mexicorange:20190906212905j:plain

保有しているスペースを活かせない



 

一方で、ボールホルダーが有しているスペースを上手く使って、しっかりとボールを回しながら相手を引き出し、空いたところへパスを繋ぎつつ、選手の質も使いながら上手く前進出来るシーンも中には見受けられました。

 

 

f:id:mexicorange:20190906212958j:plain

スペースを上手く活用してビルドアップ



 

youtu.be

 

大宮はシーズン当初から相手のフォーメーションに合わせながら、ビルドアップの仕方を変化させることで対応してきました。当初は右サイドでの連携くらいで、なかなか上手く前進が出来ない故に引き分けが多くなってしまいましたが、ここ数試合では4バックに可変し相手を引き付けながらプレスを回避するという形がしっかり出来ていました。

 

この試合でも出来ている時間帯はありましたが得点にまでは至らず。結果無理矢理にでも前進しようとしてしまう。決められなかったのが全てと言ってしまえばそれまでですが、それでも試合全体を通してみればもう少し冷静に対応する事も可能だったんじゃないかと思います。

 

3.3pt、3位

冷静さが無かった事を象徴しているのが、後半最後でのリスクをかけた攻撃です。これが裏目となり、アディショナルタイムのPKに沈むという結果となってしまいます。愛媛戦も同様に、早いとこ得点しようとリスクを背負って、それが大量失点に繋がっていました。

 

しかし、愛媛戦はビハインドでした。今回の甲府戦は0-0のイーブンな状態。そこの違いがありながら、大宮は相当なリスクを背負った戦い方を選択します。あの時の判断では1ptではなく、是が非でも3ptが欲しいということだったんでしょう。

 

前回の記事で、自分達の判断が重要だという事を述べさせてもらいました。その部分に於いては、監督の指示や選手投入に対する意図を汲取って、攻撃的に出ようと選手たちも判断したのではないかなと思います。

 

その判断自体は間違ってなかったとは思いますし、筆者がとやかく言う権利もないかなと思います。ただ、取った手法は確かに良くなかったですし、そこも踏まえた上で、判断する時の「冷静さ」も必要だったのかなと感じました。

 

愛媛戦の結果を受け、久々に返り咲いた自動昇格圏から早々に陥落してしまいました。選手、サポーター皆に取ってショッキングな敗戦だったと思いますし、それが騒動にも繋がったかもしれません。

 

選手たちも、SNS等を見る限り次は絶対に勝たなければならないという思いに溢れていたんじゃないかと思います。当然我々もそうです。横谷のセレモニーを行っている事が見えなくなるくらいには、気持ちが入っていたんだと思います(尚、批判ではない)。

 

どうしても勝たなくてはならない試合、皆の気持ちは入っていたと思います。それにも関わらず勝てなかったのは、戦術的な側面だけではなく精神的な焦りや気持ちが空回りしてしまった部分もあるんじゃないかと思います。

 

todoworks.com

 

秒単位で状況が変わるピッチ上では、情報収集する時間、考える時間などはなく状況をみて瞬時に判断する必要があります。しかし、それでも余裕は必要でしょう。

 

記事にもある通り、勢いは冷静さと対局にあるものですし、焦りや追い詰められた状態、つまり異常な心理状態では良い判断というのは出来ないものです。皆さんも何となくイメージが出来るんじゃないかと思います。

 

これ以上負けられないという自覚を持って挑んだのに負けてしまったということは、それだけでは勝てないということです。追い込まれた時こそ、焦ってもしょうがない。一回落ち着いてみませんか。

 

4.冷静と情熱のあいだ

そんなこと言いつつ、3連敗は許されない状況ではありますが、結局最後に勝っていればなんだっていいんです。常時攻勢に出れる事の方が稀です。90分の中で冷静に試合を進めて行ければ良いんです。

 

 

監督の言う通り、町田は戦い方を大きく変えてくることはないでしょう。それに対して我々も前回対戦同様の戦い方を見せるのか、或いは奇策を考えてくるのか。こればっかりは試合が始まらないことには何とも分かりません。

 

ただ、一番やってはいけないことは、同じ過ちを繰り返すということです。仮に劣勢になり、また攻撃に舵を振り切ることになったとしても、そこには冷静さが必要です。

 

正に、冷静と情熱のあいだ。それがチーム、そして我々に求められていることなんじゃないでしょうか。

 

以上

 

※宣伝

twitter.com

 

note.mu

 

note.mu

  

note.mu

 

大宮アルディージャ大好きな人たちの集い「大宮戦術談議会」という会を開いてます。上記がメンバーのブログです。戦術談議会と言っても結局楽しい飲み会です。大宮で語らいたい人。一人で見に来てて仲間が欲しい人。老若男女問いません。興味あるかたはお声がけ下さい。