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No football No life

【番外編】古代イングランド方式とは

 

1.キャメロットにて

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突然ですが、古代イングランド方式をご存知でしょうか。

 

時は31節ゼルビア戦後、円卓の騎士こと戦術談義会が大反省会をしていた時のこと。狙いはあったけど、根本的にもう攻撃の手がないんじゃないか…みたいな感じで話をしていた最中でした。最後の椅子に座った彼は、唐突に言い放ちます。

 

「これはもう古代イングランド方式しかないですね」by ガラハッド・ヨシまる

 

twitter.com

 

嗚呼、ついにその時が来た。思えば今や本国ですら聞かなくなった、古代イングランドより語り継がれる「伝説の宝具」。

 

J2リーグシャーレを巡る戦い、聖皿戦争。J1昇格を叶えるとされる願望機である聖なる皿。遂に我々は、その為に必要不可欠とされる宝具を手中に収める権利を得たのだ。

 

それは何か。もう分かりますね。

 

キックアンドラッシュ。

 

これです。

 

談義会のアーサー王ことZdenko氏の曇った表情は未だ脳裏に焼き付いています。しかし王よ、気付いた方がいい。

 

貴方の傷を癒すのはストロングではない。これこそが我々にとって約束された勝利の剣であり、貴方が最後に辿り着き、傷を癒やす拠り所。そう、アヴァロンなのです。

 

2.説明しよう

キックアンドラッシュとはボールを放ってとにかく走る戦術のことなのである。

 

ja.wikipedia.org

 

on-the-pitch.com

 

あぁ、ごめんなさい。そもそも何故この発想に至ったかですよね。それは当然、ここのところ攻撃が上手く機能していないという点。

 

ゼルビア戦は、サイドの裏と密集の外を利用した攻撃、ある程度狙いは持って試合に入ったと思いますし、ハッキリ言ってその点は別に問題なかったと思います。失点が良くなかったですね。

 

ただ、それ以外の時なんですよね。狙いが出せない時。この部分では前回の投稿の通り、2つ原因がありそうです。

 

ボール保持した時に、完全にどん詰まってしまうという点。相手を引き込めなかったり、それ故にパスを出して自ら首を絞めに行っている。もう一つはプレスが上手くかからないという点。やはり、愛媛戦から続く課題は大きくは改善してはいなかったようです。

 

そもそも、シーズン当初の様な右サイドの連携すら最近は見えなくなってしまってはいないでしょうか。厳密に言えばやろうとして、上手くいかない。そして、シーズン中盤くらいに見えた、相手を引き込んでプレスを回避する攻撃も出来なくなっている。

 

でもね、これはまぁ良いんですわ。対策もされますよそりゃ。ただね、最近ショートカウンターも決まってないでしょう。1番の問題はここ。このチームの得点パターンの中心にあるものです。攻撃の手数は少なめに、そして出来る限り相手の陣地でプレイしたいはずなんです。

 

www.football-lab.jp

 

って事は、絶対条件としてボール保持時にどうにかこうにか前進させる必要がある。じゃないと、その後ロストした時にも前からボールを回収出来ない。自陣で奪われたら逆にカウンター食らうし。

 

しかし、攻撃の手法が頭打ち状態ときた。さぁ、どうやって前進させよう。

 

キックアンドラッシュ。

 

ありました。

 

遂にメキシコがどうかしちまったと思っている方、あなたは正しい。ただ、私は今極論を語っています。でもここまで来たらちょっと読んでいって下さいな。

 

3.スカッドと戦術

1)スカッド

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もはや神話にでも出てきそうな、フアンマ、シモヴィッチの同時起用。シモヴィッチは最近は割としっかり走ってくれてます。そして攻守に欠かせない、茨田の存在も大きいです。

 

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そして、中盤には合計4人分の体力を持つ汗かき役の三門と石川。

 

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更に両ワイドには走れる、突破出来る奥井とイッペイ。奥井に関しては、彼も2人分の体力を持っているので、前述も合わせて合計14対11の数的優位も確保出来ます。

 

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後方には正確なフィードが蹴れるディフェンダーとGK陣、何で固有名詞割愛したかっていうとめんどくさくなったからですね。

 

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良い。実にむさ苦しいではないか。これは満更でもなく行ける、行けるぞ。

 

2)戦術

戦術はこうだ。

 

 

ロングボール戦術と言っても、馬鹿みたいに中央に放っていてはダメです。これは皆さん理解出来ますね。戦術フアンマ、戦術シモヴィッチ等と揶揄していましたし、例に漏れず筆者もそうです。

 

ならば、放る位置を変えましょう。それはどこかと言えば、動画の通りサイドの奥(裏)です。

 

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後方からビルドアップ、まぁ敵は来たり来なかったりでしょうが、もうそこは関係ないのです。敵の前線が食いついてきたらすぐさま。ゾーン2でセットするのであれば、少し持ち出して。はい、あとはドーッンです。

 

ただ、いくつかポイントがありますね。まず、DFラインは蹴った瞬間に全体を押し上げましょう。相手のプレーするエリアを極端に狭めるのです。

 

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そして直で受けれると思わない事。たまたま通ったらラッキー程度で、基本はそのこぼれ球を狙うべく、放った先に人を雪崩込ませましょう。

 

また、ボールが放られるタイミングで、誰か裏へ走り出すことも必要です。雪崩れ込む選手がボールを受けるスペースが必要です。

 

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更に、相手に渡った時の事を考えてゾーン2あたりではしっかりとネガトラ対策を図りましょう。裏のスペースは怖いですが、そこを恐れてライン間が間延びする事の方がよっぽど怖いです。

 

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そして、ボールが収まったらその逆のWBは裏を取りながら中に侵入してきましょう。これをする事で攻撃に厚みを増すことが可能となります。

 

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これが現代に蘇った、大宮版キックアンドラッシュ。ポジショナルだの5レーンだのうるせえよと。球蹴ってゴールにブチ込めれば何でも良いんだよと。実にシンプルな考え方なのである。

 

THIS IS FOOT BALL。

 

4.整合性の確認

おい、メキシコ。お前継続だの何だの抜かしやがってたよな。積み上げたもんはどこ行っちまったんだよ。

 

あぁ、分かってる。でも、よく見てみろ。別に今までと何も変わらないじゃないか。ただ、ボールを保持するか捨てちまうかだけの差だよ。

 

そうです。やろうとしてる事は、前からプレッシャーをかけに行くこと。今までと変わりません。ただ、自らその状況を作りに行くだけ。

 

今シーズン目指してきた戦い方を、極端に分かりやすく実行しているのが、この大宮版キックアンドラッシュなのです。

 

自らアクションを起こすという部分からも大きく逸れてはいない。寧ろ、ゲームモデルから必然的に導き出された戦術とも言えるのです。

 

そもそもこの大宮版キックアンドラッシュ、非常に難しい戦術です。まず体力的に90分持つ訳がないのは何となくお分かりでしょう。

 

しかし、控えには富山や小島など、体力豊富な選手が控えています。更には怪我人が戻ってきた大宮。元気な選手が多いのも事実。ある意味、やるなら今なのだ。

 

そして、最も難しいのはロングボールを放り込んだ後。所謂、パワープレーを初っ端からやるのとは訳が違います。

 

ネガトラも考えつつ、ボールに人を密集させ回収させなければなりません。回収出来なければ、少しでも相手の攻撃を遅らせる必要があります。

 

そして、遅らせる事が出来れば再び前へ蹴り必死でそこへ走る。これを繰り返す。根気も必要。

 

非常に高度なインテリジェンス、インテンシティ、フィジカル、そしてメンタル…サッカーに必要な要素が全て詰まった戦い方であるという事を知っておいて欲しいです。

 

そして我々は、昇格をかけた最後の戦いを前にして、それを実現出来るチャンスを得たのです。

 

5.最後に 〜ラストスパート〜

筆者は大真面目…嘘。半分冗談、半分皮肉でこの記事を書きました。

 

町田戦は、先述した通り密集の裏、サイドチェンジ等を駆使して、ある程度の狙いの見える戦いではありました。

 

前半にも少し垣間見れ、後半は町田のインテンシティが落ちてきたこと、システムチェンジをしてSHが高い位置を取れる事などを理由に良い攻撃が出来ていました。

 

まぁ詳しい事は、他のメンバーが書くでしょう(書くよな?)。俺も簡単には纏めたいと思いますが。

 

前半早々のアレが無ければ勝っていてもおかしくなかったかと思います。少なくとも、対町田の対策をしてきたのは分かりましたし、チームも多少良くなりつつあるのかもしれません。

 

ただ、課題が多かったのは事実としてあります。多分このままだとまた同じことを繰り返す可能性もある。あまり言いたくはありませんが。

 

点を取るにもプレスをするにも、敵陣にいないと元も子もありません。課題は明確になってきました。

 

どうするべきかと言うのは色んな意見があると思います。しかし、残された時間はもう多くはありません。

 

どうしてもダメだというのなら。準備は整いました。あとは引き抜くだけです。

 

約束された勝利の剣、エクスカリバーをね。

 

以上