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【2021 J2第1節 水戸戦】柴山選手の1点目を解説してみた

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試合終わってもう3つもレビュー記事がある

 

早すぎませんかね。そこはチームの戦い方真似しなくて良いでしょ。

 

ってことで、今シーズンはレビューは殆ど書かないと思いますけど、1つのシーンだけ取り上げて、そこから深堀り出来ることがあればやって、みたいなスタイルで書いてきたいと思います。

 

今回は柴山くんのゴールシーン。

 

あ、因みに大まかにポイントだけ書いて細かい所は端折ります(色々絡み合ってて途中でめんどくなった)。

 

試合の流れは若人3人衆の記事を読んでくれ。

 

note.com

 

omiyadangikai.hatenablog.com

 

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ゴールシーン

 

 

 

はじまり

ことの始まりは自陣ボックス内(右側)からのリスタートから。

 

キーパーから右サイドへボールを送ります。

 

大宮は高さがない分、サイドに人をかけて回収する狙いだったんですかね。

 

とにかくサイドサイドサイドサイド、フィードだろうがグラウンダーだろうがサイド。

 

これが試合全体通しての狙いだったかと思います。

 

まぁファンマも戸島も誰もいないので、真ん中蹴ってたら勝ち目ないっすな。

 

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※水戸側が442の記載になってましたけど誤りです。因みに直す気はない。

 

中野選手が敵のDFラインから少し離れた位置でボールを受けようとします。

 

というか、ここにばっちり蹴れる上田選手がまず見事ですな。

 

さらに、ここでは中野選手が競り勝てたことも良かったですね。水戸のアフロ君が182cm、中野選手が172cmらしいですけど、受けた位置とタイミングが良かったんでしょうか。或いは中野選手の身体能力が高い?

 

スペース作りとそこへの侵入

 

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ほんでそうなると、CBが競り合うことで空いたスペースですね。ここに奥抜が入ってくる。

 

非常にスムーズな流れだったので、この辺の動きもしっかり落とし込んでるんでしょうね。

 

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でまぁ結果的にサイドでボールが持てると。ロングフィード一本で敵陣でボールが確保出来るんで一番楽で良いです。その準備が大変なんだろうけども。

 

サイドの密集と逆サイド

ほんで、こっから大宮はサイドに人数をかけてきます。尚、細かい動きは端折ります。作図不可。結局何が言いたいかっていうと、これで逆サイドが1vs1になるってこと。

 

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大宮がサイドに人数かけてくる分、水戸ちゃんもかけてきます。なもんで逆サイドが空く。因みに、これは別に目新しい事ではなく、去年も同じようなことはしてましたので悪しからず。

 

この状態になってから起きたことは、

 

  • 黒川選手のダブルタッチ
  • 松本選手のお前フォワードかって感じのポストプレー
  • 中野選手の股抜きパス

 

という、FIFA21でもそんな簡単ではないプレーをサクッとやってたんでビビります。ちな、作図はサクッと出来ませんでした。

 

ってことで中野選手のパスまで飛ばしますが、とりあえず、ここまでのポイントは

 

  1. ただ前線に放ってる訳ではないということ(ボール回収の仕方を落とし込んでる)。
  2. 回収後、恐らく逆サイドが1vs1になるところまで想定している。その為のサイド攻撃。

 

という点かなと思います。

 

 

1vs1→2vs1

ってことで、いよいよ柴山選手の登場です。

 

まぁね、柴山選手のプレーは当然素晴らしかったんですけどね。

 

俺は渡部選手も素晴らしかったんだど、声を大にして言いたい(大ちゃんだけに)。

 

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こんな感じで中野選手の奇跡の股抜きパス(たまたま?)から、柴山選手が敵SB(だと思う)と1vs1の状況。

 

この時点で、質的優位(要は柴山選手が上手いって話)があるんだと思いますが、しれっと後ろにいる渡部選手ですね。これが猛スピードで内側を走ってくる。

 

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この動きが非常にデカかったと思います。

 

外を走ってる(所謂オーバーラップ)んだと、また違ったと思います。

 

内に入ってくることで、まず局所で瞬間的に数的優位(2vs1)にすることが出来ました。

 

その結果どうなるかっていうと、柴山選手に対峙している敵選手は柴山選手に行くのか、渡部選手の裏抜けをケアするのか、考えないといけません。

 

守備の優先順位として、内側(ゴールに近い方)をケアしないといけないので、迷うんだと思うんすよね、知らんけど。

 

これがもし外走ってると、まずは柴山選手をケアするという優先順位がつけやすくなるものと思われます。

 

それでもクロスによるチャンスには至るでしょうけど、ゴールの確率はボックス内や中央付近でシュート撃たれるより低くなります(しかもこの試合の大宮は全体的に小柄な選手が多い)。

 

もう少しズームアップしてみる

ここからは柴山選手と渡部選手によりズームアップしてみます。

 

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最終的に渡部選手はオフサイドラインを超えるくらい走り抜けていきましたが、柴山選手が敵SBを釣り出すことで瞬間的にDFラインにギャップが生まれてました。

 

これは敵になって考えると分かり良いと思います。もし自分がこの状況に遭遇したとして、どうするか。

 

  • 渡部選手に出されるとゴールにより近付けることになる
  • かといって渡部選手をケアすると柴山選手が完全フリーになる

 

俺は選べないね。レイなのかアスカなのか、東城なのか西野なのかくらい選べない。

 

で、ここで柴山選手がどうしたかというと、左足で一瞬蹴ろうとするフェイク(足裏でカットインみたいな。フットサルチックですね)を入れます。

 

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柴山選手は左利き。その辺の情報は敵にも入ってるはずです。流石に釣られますわな。

敵から見て右を切ろうとしたら、するっと逆行かれたので、敵もズッコケてしまいます。あれは無理もない。

 

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ほんで最後はスーパーゴールと。両足使えるってのはデカいですね。

 

しかし髙田先輩(大宮のアザール)を差し置いてゴール決めるとはけしからんやつだな。良いけど。

 

まとめ

ということで、このゴール1つ取っても色々なことが重なり合って生まれてます。

 

パッと見だと、柴山選手すげぇってなりますが(すげぇけど)、その他の選手のプレーとか立ち位置、ボール持ってない時の動きってのも非常に大事です。

 

特に昨年はアタッキングサードでパッとしなかったという反省もあるので、こうしたゴールが生まれたことは非常にポジティブに捉えて良さそうです。

 

また、このゴールだけでも

 

  • 手短に敵陣に侵入する
  • ボールサイドから逆サイドへの展開、そこからの仕掛け
  • インナーラップ

 

など、今シーズンのポイントとなるようなシーンが含まれています。

 

次節以降もその辺見ると楽しいかもしれません。

 

おわりに(試合のざっくり感想)

一方、この試合の前半はあまりにお粗末でした。

 

戦術的要素はレビューを見れば分かりますが、そもそも前半のプレー強度で縦への推進力を活かした戦術を取ろうとすると、ああなります。

 

対人でことごとく負けてる。選手間の距離感の問題もあったと思いますけど、それでも強さが全然足りなかったと思います。

 

それをハーフタイム中に言われて後半は改善したようですが、水戸も後半早々にバテてました。

 

俺個人の意見としては、バテるところまで見込んでないと思います。仮にそうだったとして、じゃあ前半であと1点取られていれば、この試合引分けだったよねと。

 

恐らく、ある程度リスク負っても前半の内から押し込みたかったんでしょう。だけど全体が追いついてこなかった。

 

今シーズン、「勝ち」に拘るというのであれば、どう戦うのかっていう選手間の意思疎通はしっかりやってもらいたいと思います。監督も含めて、ですが。

 

前半に対して、後半の修正自体は素晴らしいものだったと思いますが、とは言えまだ未知数の部分も多いなというのが、開幕節の印象です。

 

「多分」、試合ごとのゲームプラン、やり方は違えど、縦への推進力っていうのは一つポイントになってくるのかなと思います。その辺も踏まえて、冷静に試合を観ていければと思います。

 

去年も開幕は4連勝してます。大宮は手堅いなとか言われてました。で、結果はどうだったのか。最後まで気は緩められないと思います。

 

では。

 

 

以上